第439回 おいしいと思うものを出すために通っています

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  • 2004年10月9日(土)
第424回のコラムを読まれた読者の方からメールをいただきました。
東京近郊でフレンチを営まれている方だそうで、
やはり市場へはお出かけになっているそうです。
外の空気に触れられる、実際に旬の食材を見て季節を感じられる、
新しい食材と出会える、など
色々おいしい料理を造るには必要なことだそうです。
コストばかり考えているオーナシェフは少なく、
自分がおいしい、食べたいと思うものを仕入れて
お客に出すはずだ、とのお話でした。

確かに仰るとおり、真面目にお店をやられている方には、
友里の言い回し、文章で
お気を悪くされた方もいらっしゃるかもしれません。
あくまで、マスコミで持ち上げられている
勘違いシェフを対象にしたかっただけなのですが、
謙虚に反省し、今後は注意する所存であります。

元祖「築地に毎日通うシェフ」として
マスコミに宣伝されたのは石鍋氏ではないでしょうか。
その日の気温、湿度、風向きなどを見、
食材から造る料理まで考える、
と大それたことを言っていたと記憶していますが、
それが詭弁なことはすぐわかります。
あの店で毎日メニューが異なるとは思えません。
朝晴れていて、午後から雨、またその逆の場合のように
天候が急変した場合はどうするのでしょうか。
私はこのように、マスコミと馴れ合い、
たいしたことでもない事を
いかにも付加価値があるように店の宣伝にしてしまう、
利益第一主義の料理人、
店にたいして問題を提起したかっただけです。

友里が取り上げる店は、マスコミ、
特に料理評論家、フード・レストランジャーナリストたちが
褒め上げ、集客も順調な店、もしくは、勘違いした、傲岸不遜な、
といった料理人に限るようにしております。

今後ともお気づきの点などがありましたら、
ご意見、ご指摘をお待ちしております。