第396回 麻婆豆腐めぐり その5芝欄、陸羽壷

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  • 2004年8月27日(金)
今回は都心からやや離れた、独立系の店を2軒選びました。


- 芝欄 -
地下鉄赤塚駅より徒歩で5分ほど。
雑誌では、陳健民氏の弟子筋の店と紹介されています。
知り合いのライターの評判も上々の店。
定休日が月曜なので注意が必要です。
私はそれを知らず、初回は空振りしてしまいました。
住宅街の普通の中華の造りの店です。
数種ある定食の中の麻婆豆腐は普通の物で、
単品メニューにある「陳麻婆豆腐」を選択しなければ
今回の訪問の意味はなしません。
1400円とこの立地の割に高めの設定ですが、
赤い辣油と花椒の香りもする見た目は期待できるもの。
しかし、ラア、マア、旨みのバランスはあるものの
咽ることなく、発汗もせずに食べきれる
無難な辛さの麻婆豆腐でした。
辛さ、痺れにあまり強くない方の
陳麻婆豆腐入門編といったところでしょう。


- 陸羽壷 -
駒澤大学の正門の反対側に位置する小さな中華料理店。
豆腐を崩した麻婆豆腐が中国からの留学生にも評判だとの紹介で
ついつい行ってしまった店であります。
麻婆豆腐のほかに、
黄色い海南島の唐辛子を使った料理もウリの一つらしく、
かなり辛い味を出していると期待した店でしたが・・・

平日及び土曜の昼はランチ定食のみで、
雑誌に紹介されていた麻婆豆腐土鍋か坦坦麺、
日替わり定食など数種のみしかありません。
アラカルトは夜か日曜の昼だけのようで、
その海南島の唐辛子を使った料理には挑戦できませんでした。

麻婆豆腐は土鍋にご飯とともに入って提供されます。
味噌味(豆板醤)とニンニクの味が強い麻婆豆腐で、
本当に豆腐は崩してあります。
店のスタッフは「辛い」と説明していましたが、
まったく花椒の香りや痺れを感じません。
辛味もあまり感じず、
誰でも食べやすい麻婆丼といったところでしょうか。
当然汗もかきません。
これでは本場四川の味とは言えないと判断。
本当に中国からの留学生に人気があるのか甚だ疑問です。