グルメバトル-前代未聞の飲食店評価
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シェフ、板長を斬る悪口雑言集(2)
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シェフ、板長を斬る悪口雑言集
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日刊ゲンダイ 連載コラム
   第11回 自分の苗字を店名にするのがブームなのか

相変わらず主人の老若関係なく新店が乱立しています。そして多くが店名に自分の苗字を配しています。イタリアンでフルネームをつける自己顕示欲過剰な人もいますが、和食系でいえば苗字を「平仮名」で示すのがお約束でしょうか。今回は天麩羅屋と握りを出す小料理屋です。
「天麩羅 からさわ」。
ホテル オークラ「山里」出身の主人が西麻布に出店。店内には「オークラ」や「山里」の文字が目立つ幟や飾りが飾られていますが、それほど自慢できる出身店だとは思えません。カウンター10席に主人の他に厨房スタッフが1名、女性も2名と固定費をかけ過ぎか。野菜の掻き揚げが〆の「一の膳」が6300円、子柱の掻き揚げになる「二の膳」が8400円、刺身がつく「お任せ」が11550円。銀座より抑え気味の価格設定ですが、肝心のタネ質も抑え、揚げの技量も普通ですから食後感はよくありません。予約したのに休日前だからか、入店してから「今日はタネが少ない」と後出しで言われ、「お任せ」を頼んだ我々には穴子が出ませんでした。連れの2人は年齢的に多く食べられなかったので、海老3、魚2、最後の穴子に小さな野菜をいくつかの「お好み」にしましたが、請求額が1万円に唖然です。掻き揚げも刺身も頼んでいないのに。4人で6万円弱では、「楽亭」と結果が変わりません。タネも技量も特徴がないだけにまったくおススメできないお店です。
「麻布十番 おざき」。
和食で6年修業後、実家の寿司屋を手伝っていた若い主人が、あの「麻布十番 かどわき」跡に居抜きでオープンしてきました。13650円のコースのみですが、ここはツマミを出す鮨屋というよりは握りを〆に出す小料理屋と考えてください。ジュンサイと桃のジュレは桃が甘すぎで、定番のアン肝豆腐より普通のアン肝の方が私は好み。その後は途中に天然のマグロの握り2貫をはさみ、同じく定番の蟹ミソ入り毛蟹の甲羅蒸し焼きや秋田のフグ、ミンク鯨の刺身などまずまずの皿が続きます。そしてゴマフグの白子焼き、鮑とフカひれの小鍋仕立てに続いて〆に握りが8貫とこの価格から考えると料理は盛り沢山です。出汁、煮切り、生姜と全体に甘めの味付けは好みの分かれるところで、玉子も含めて握り鮨そのものは江戸前の拘りを感じません。しかし小料理を含めてコース全体でこの設定価格を考えると、CP感は悪くないでしょう。江戸前に拘らずお酒と共に小料理と寿司を楽しみたい方にはおススメです。

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