グルメバトル-前代未聞の飲食店評価
著:友里征耶/J.C.オカザワ
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シェフ、板長を斬る悪口雑言集(2)
著:友里征耶
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シェフ、板長を斬る悪口雑言集
著:友里征耶
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日刊ゲンダイ 連載コラム
   第9回 イタリアンは地方色に絞った方がいいのか

南青山に抜かれて賑わいがなくなってしまった麻布周辺ですが、最近は新店のオープンも目立ち活気が戻ってきたようです。今回は、広尾駅近辺にオープンした有名店出身のビストロ2店です。
「ボン ピナール」
「ピザーラ」を経営している「フォーシーズ」がロブションと組んで打ち出した高級路線の先陣をきったのが六本木ヒルズのカウンターフレンチ「ラトリエ ドゥ ジョエル ロブション」でした。そのシェフソムリエが早くも独立して有栖川公園近く、テレ朝通りの小さなビルの地下に出したのがこのお店。シェフは「マノワール ダスティン」の五十嵐シェフの元で働いていた彼の奥さんです。カウンターとテーブルの20席弱のキャパに、厨房スタッフはシェフをいれて2名と少ないからか皿出しはかなり遅くストレスが溜まります。マスコミでは一応ビストロ料理と紹介されていますが、リエット、鴨コンフィ、シュークルートなど典型的な料理は見当たらず種類も少ない。珍しい内臓料理にチャレンジするなどシェフの意欲とポテンシャルは認めますが、内装も含めて全体に上品過ぎて何か物足りません。しかしこの店の良さはワインの値付けの安さにあります。ノンヴィンシャンパンが6千円、ドンペリが1万3千円、その他白、赤の古めのワインもショップの小売価格より安いかもしれない破格の設定に感涙です。料理は向上する可能性がありますので、ワインの安さからもリピートを繰り返したい店と言えるでしょう。
「ル ギャルソン ドゥ ラ ヴィーニュ」
広尾商店街の有名店「アクアパッツァ」近くのビストロです。これまた有名店であるオーバカナル出身のシェフが造る料理は種類も豊富、メインも2千円以下でボリュームもまずまず。白レバー、各種コンフィ、牛ロースなどビストロ定番料理も揃っていてどれもはずれがなくすべて食してみたくなるほどのものです。しかし、ワインの値付けはいかがなものか。ノンヴィンシャンパンが9800円、ドンペリが29800円と歩ける距離にある「ボン ピナール」とは雲泥の差。有機栽培ワインを主体にしているとの事ですが、私が8千円で購入した有名造り手の村名ワインが1万8千円の値付けだったのには腰が抜けました。あまりに高すぎ。ワインを飲まない人には良い店かもしれませんが、ビストロ料理にワインは必須のはず。ワインをちょっと知っている客には到底通用しない値付けをなぜするのか。料理に満足するだけに残念でなりません。

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