グルメバトル-前代未聞の飲食店評価
著:友里征耶/J.C.オカザワ
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シェフ、板長を斬る悪口雑言集(2)
著:友里征耶
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シェフ、板長を斬る悪口雑言集
著:友里征耶
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日刊ゲンダイ 連載コラム
   第7回 銀座へ移転しただけで有名シェフに仲間入りした店

料理人にとって「銀座」は魅力的な立地のようです。銀座に出店するだけで客がくると思っているのか、今尚この地を目指す料理人は後をたちません。意外なのは埋没気味の店の料理人が銀座に出てきた途端、「あの名店が銀座に移転」と持て囃されることであります。
「ドナ ステラ クッチーナ オオサコ」。
西麻布にあった「ダックイ」の大迫シェフが銀座進出とマスコミ露出はかなりのものでしたが、そんなに有名だったか。注目度がアップして今のところ移転は成功です。深夜までの営業をウリにしていますが、この店には大きな問題点があります。料理はシェフ一人、ホールも一人だけ。それで20名近いキャパをカウンターなしのテーブル席で対応しています。前菜、パスタ、メインと各5種ほどのアラカルトですが、料理の出が停滞して客はかなりのストレスを感じます。その対策が「パスタ1つの半強制」です。スタッフは「うちは皆ポーションが大きいのでメインまで食べるならパスタは二人で1つをシェアで充分」と強引に説得してきます。しかし実際のパスタは、普通よりやや多いだけ。前菜やメインの量は普通です。要は、客が各自パスタを頼むことでシェフがパンクするのを防ぎたいだけ。だいたいこの陣容で20名にアラカルト対応するのが無謀。ワインは在庫をしたくないからか、リストなしで客の希望を聞きますが持ってくるのは関係なく傾向の違うワインが2本。種類を抑え小ロットで仕入れて回転させたい思惑が見え見えです。料理は創作系で可もなく不可もなし。ストレスが溜まるだけでわざわざ行く必要はありません。
「御魚 大渕座」。
自分の姓を配した大仰な店名、シェフの自己顕示欲はかなりのものと推察します。代官山のフレンチ「ラ ヴィーナス」出身といいますが、これまた有名店、味評判店だったか。9800円の魚を主体にしたプリフィクスコース1本。シンプルな調理、寂しい盛り付けの料理が突き出しからメインまで4皿続き、ご飯ものかチーズのどちらかを選択します。トマトソースやブールブランと創造性を感じない、田舎の店で出会うフレンチのイメージ。奇を衒わないといえば聞こえは良いが、面白みのない総量も少なめな料理です。ワインはノンヴィンシャンパンが1万2千円と値付けが無茶高く、白、赤とも8千円以上が主体でこれまた高すぎです。料理にはかなり追加料金が設定されていて、ワインを入れて予算は一人2万円。リピートするのはマスヒロさんくらいでしょうか。

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