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2008年07月17日

「京味」を訪問していたマスヒロさん

読者の方からの情報で確認しました。「おとなの週末 8月号」の「365日食べ歩き手帳」で、山本益博氏が「京味」を取り上げているのに驚いたのです。
「ゲーテ」では見城社長が、山本益博氏は「出入り禁止」だと暴露していたはず。西さんが訪問を望んでいないとありました。マスヒロさんの「京味」のコメントを読んだ記憶がないので妙に納得していたのですが、実は出入り禁止ではなかった?
おそらく、マスヒロ憎しの見城社長の勝手な思い込みだったか、実際出入り禁止だったがああ書かれたので名誉回復のため「伝を探して」なんとか訪問できた、のどちらかでしょう。勿論絶賛しております。
裏をご存じ方、京味の常連の方からのメールをお待ちしております。

それにしても最近やけにマスヒロさんは飲んだワインの詳細を書いております。そんなに詳しくも飲めるわけでもないはずですが、ワインに詳しい「お友」が加わったということでしょうか。
「小川軒」でも飲んだワインのヴィンテージを入れて表記していますが、ちょっと間違いと思える表記がありました。
「バロン・ド・レ ‘03」とあるのはロワールの「バロン・ド・L」の事ではないか。ワイン名を書いてもらって持ち帰ったが、「L」を「レ」と読み間違えたのでしょう。このワイン、かなり有名なんですけど。
慣れないことし始めるとボロが出てしまうようです。そういう友里も「誤字脱字」、「変換ミス」の常習なので気をつけなければなりません。

最近マスヒロさんは、ミシュラン不掲載の店を「ミシュランの忘れ物」と表記しているようです。以前流行らそうとした「心の放火魔」よりセンスは良くなっておりますが、掲載するに値する店であるならば、「忘れ物」ではなく、「ミシュラン未訪問」かもしくは「掲載拒否」のどちらかだと思います。

2008年07月10日

ガス会社と電力会社のシェア争い

昨日のブログに関して沢山のメールをいただきました。東京ガスや東電も広報誌などで店紹介のようなことをしている、といったご指摘も受けました。勉強不足で申し訳ありません。
今回初めて知ったのですが、「あまから手帖」の出版社は大阪ガスの関連会社だとのこと。
しかし東京の両インフラ会社が関連でこのような店宣伝雑誌を丸ごと出すことはしていないと思いますから、その熱心さには脱帽します。

さて、大阪在住と思われる方から興味深い話を聞きました。大阪では有名飲食店を巻き込んで、大阪ガスと関電がガチンコ勝負をしているそうです。
オール電化キャンペーンを巡って料理店がその争いに巻き込まれているそうです。この情報は伝聞ですので、店名は詳しい方はわかると思いますが、一部伏せ字とさせていただきます。あくまで噂として受け取ってください。

祇園 ○々木
数年前移転した人気店。一番のウリが「ピザ釜」だそうですが、薪や藁にしようとしたが、ガスに変更せざるを得ない外圧が加わったとか。

魔法のレストラン
ガス会社がスポンサーなので、炭火の焼肉店はどんなに有名でも出られないそうです。

対する電力会社としましては、
イタリアンの有名店「○ンテ○○キオ」のシェフを使って「IH販促」をはかっているそうです。
よって、今後は「あまから手帖」はこのイタリアンを掲載出来ないとか。

両陣営入り乱れて、資本援助もちらつかせながら有名店の囲い込みに精を出している様が見えてきますね。

そしてこの「あまから手帖」、大阪ガスの援助なくては厳しい現状との事でした。

2008年07月09日

「あまから手帖 7月号」を読んで

関西へ出張した際、電車移動の読み物として「あまから手帖 7月号」を購入しました。東京でも発売されているようですが、さすが地元ではどこでも見かける有名月刊誌のようです。
久々に読んだのですが一目見て「何と宣伝が多い雑誌なんだ」が友里の素直な感想であります。関西主体の調味料会社などの広告ページがかなり目立つのですが、掲載記事含めてほとんどのページが写真や地図入りの「店紹介」でありまして、ほとんど「丸ごと宣伝本」と言って良いような代物であります。

驚いたのが結構「大阪ガス」の宣伝が出ているところです。(スポンサードしている「魔法のレストラン」のDVD宣伝含めて)
関西在住の食通の方から、大阪ガスが支援していると噂されるレストランの存在や、この「あまから手帳」や編集主幹の門上武司氏も大阪ガスが後押ししているそうだとの話は聞いていましたので、なるほどと感じた次第です。
株式会社とはいえ公共インフラの根幹企業がガス調理器の普及宣伝のためとはいえここまで特定の雑誌に肩入れするものなのか、不思議であります。
ミシュラン曰く世界に誇れるレストランがひしめく「東京」で、「東京ガス」が特定の店や料理人、雑誌に肩入れしていると言いった噂は聞いたことがないからであります。飲食業界に「東京電力」が深入りしているといった噂も聞いたことがありません。大阪だけの現象なのか、東京が特別なのか、ご教授いただければ幸いであります。

この「あまから手帖」の最後の方のページに書いてあったのが大阪ヒルトンホテルの「源氏」という和食でやっている「天麩羅食べ放題」です。1時間・平日昼限定で一人5197円。15種のタネが用意されているようです。
巷では「食べ放題好きの味音痴」と揶揄されている友里ですが、天麩羅に食べ放題があるとは知りませんでした。しかし大食いとはいえ揚げ物を次から次へと食べまくれるものなのか。そこで、どんなものかと早速打ち合わせの合間に確認に行ってきました。
結果は読者の皆様のご期待に添えずこの「食べ放題」には挑戦せず、普通のランチコースを頼んでしまいました。
客は入っていたのですが「食べ放題」を頼んでいる客が居なかったことと、時間が1時間とれなかった為であります。
そんなに「天麩羅の食べ放題」の需要がないのではないか。
この店の関西風天麩羅(ごま油を使わない)も、「与太呂」と同じく「カラッと」しないベチャベチャの食感でありました。ごま油を使用した「関東風天麩羅」のカラッとした仕上がりの方が私は好みであります。

2008年06月18日

マイモン西麻布が閉店

先日外苑西通りを歩いていて気がつきました。マイモン西麻布店の前に粗大ゴミのようなものが積まれているのを発見、店前まで出向いて張り紙で6月13日付けでの閉店を確認したのです。
オープン当初に2回ほど行った際、店内の客は疎らで、アラカルトで頼むとかなりの支払いになりCP悪いと判断して訪問は避けておりました。
親会社のグッドウィルや折口氏の問題も集客に負の影響があったかもしれませんが、もともと客が少なかったのは事実。表を通るたびにいつ閉店してもおかしくないなと思っていたのですが、ついに閉店。私はちょっと判断が遅かったのではないかと思っております。

「ぐるなび」などを見ますと、銀座店や恵比寿店では今では5000円から6000円のコースを設定していますが、当時の西麻布店ではあったかどうか。
一人でワイン飲むと軽く1万円を突破してしまいましたから、オイスターバーとしては高すぎではなかったか。
だいたいオイスターバーとしてのコンセプトが間違っていたのではないか。
NYのグランドセントラル駅にあるオイスター店は有名ですが、東京の提携店も品川駅にあります。本来は乗降客のチョイ食べ店の位置づけではないでしょうか。ちょっと乗り継ぎの時間つぶしに生牡蠣をつまみながらシャンパーニュを飲む。こんな客を回転させるべきではないか。
私はこの手のオイスターバーの経験が少ないですが、ロンドンでは確かハロッズとヒースローでちょこっと食べたことがあります。いずれも買い物客や旅行客の時間つぶし、腹ごなし的な店であります。
少額支払いを回転のはやさで稼ぐべきオイスターバーを、西麻布や銀座という回転がききにくい場所でしかも大箱で運営するには無理があるのではないでしょうか。
「ぐるなび」では銀座店、恵比寿店とも20%オフなどのクーポンがついていますから、これらの店も集客は順調でないのかもしれません。

2008年06月02日

「ブランド解体図説〈ミシュラン〉」セミナーに参加して

早ければ本日の昼過ぎには、駅の売店に並ぶ「週刊朝日」。ナレvs友里の対談をぜひお読みください。誌面の都合や諸々の事情で、会談内容をすべて掲載できないのが残念ですが、このブログでシリーズ化して裏話も含めて書いてみたいと思います。ぜひ、売店、本屋で見かけましたらご購入ください。

さて先週金曜日に5500円支払って参加した掲題のセミナー、全然面白くありませんでした。
まずはブルータスの副編集長の鈴木芳雄氏。ミシュラン特集のはずですが、持ち時間(20分)のほとんどを「ブルータス」の宣伝に費やし、あっという間に次の仕事先へ出かけていきました。発言からだけ判断しますと、本当に味がわかっている人にはまったく見えませんでした。

続いてミシュラン広報執行役員の鈴木琢氏。ナレ氏との対談では30万部売れたと聞いておりましたが、実際は初版12万部、増刷15万部の計27万部だったというのが唯一の収穫か。
あとは如何にマスコミを乗せて宣伝に利用したかの経験談だけでありました。

そして最後が「辛口」と紹介されたフードスタジアム編集長の佐藤こうぞう氏であります。
際コーポレーションの中島社長と「アリガット(もう出版していない)」を創刊し、日本フードジャーナリスト会議を主宰する放送作家との関係を隠さないなど飲食業界やヨイショ系とベッタリのくせにどこが「辛口」なのか。
2000年から年ごとに飲食店のトレンドを紹介しておりましたが、ほとんどが数年で廃れ埋没したものでした。
飲食プロデュース&プロモーションを本業にする会社の代表をやっているようですが、その立場で「辛口」を貫けるはずがありません。
唯一面白かったのが俗に言う「インテリアデザイナー」の話。ミシュランガイドの上陸で、ダイニングレストランやデザイナーレストランには客が来なくなったとのこと。よってその手の店で稼いでいたデザイナー、有名どころでは大地真央の結婚相手の森田恭通氏(しっかり実名出していました)の仕事がなくなり、海外へ出かけざるを得なくなったそうです。もう悠長にシャンパーニュを年に何千本も飲んでいられないかもしれません。

最後の鈴木琢氏vs佐藤氏の対談も緩いものでまったくCP悪いセミナーでありました。
私の顔を知っているミシュラン広報の女性が来ていたので、ちょっときつい質問でもしようかと思ったのですが、口八丁のナレ氏でもまともに返答できなかった辛口質問をぶつけても場がしらけるだけと思い、自重させていただきました。

年末の発売に備えてミシュランも攻勢にでてきたようです。4月に続き、またナレ氏が来日するとか。6月5日には日本フードジャーナリスト会議主催で、ナレ氏と横川潤氏の対談があるようです。
http://blog.livedoor.jp/foodjournalist/

横川潤氏も週刊朝日での対談相手の候補だったようですが、今回は取り込まれてミシュランガイドの宣伝に利用されるのでしょうか。
週刊朝日の発売後なので、どのような内容になるか楽しみです。

2008年05月29日

ミーレ ガイド 10月に出版

今朝のTVで明暗わけた2つのニュースがありました。
明は私が憧れる島耕作の社長就任会見、暗は船場吉兆の廃業であります。
課長になる前からずっと読んできましたが、まさか社長になるとは思わなかった島耕作。巡り合わせというか、これほど運が良い人はいないと思うんですけど(漫画ですからしょうがない)、うらやましい限りであります。何に憧れているかは申し上げられませんが、可能ならばあのような人生を送ってみたかったと思う人は多いでしょう。
船場の女将、最後の会見でやっと飲食店の良心が少しはわかったのかなと感じました。気づいたときは時すでに遅し、飲食店に限らず我々みんなが気をつけなければならないことだと思います。

さて、本年10月にアジア16ヶ国を対象にしたレストランガイドブック、「ミーレ ガイド」が発行されます。ミシュランと同じく、「ミーレ」とは欧州の企業、たしか電機メーカーだと記憶しております。
このガイドの特徴は、各ライターが選出した店をHPにまず掲載し、一般からの投票で順位をつけるというものです。
よく言えば、ミシュランとザガットの良いところ取りのようなものでしょうか。
日本地域では、この友里征耶のほか、山本益博御大、J.C.オカザワ、横川潤氏、園山真希絵氏などが参加しております。
このメンバーを見ると、ろくな店がリストアップされないではないかとお考えの方もいらっしゃるでしょうが、リストにない店でも一般から新たにリストアップを受け付けますのでご安心ください。
以下にURLを貼り付けますので、ふるってご参加いただければ幸いです。

英語版
http://www.mieleguide.com/

日本語版
http://www.mieleguide.jp/

さて以前ブログでちょっと触れました「ある人物」との対談、大事件がなければ来週発売の週刊誌に掲載される予定です。確定しましたら詳しくご報告させていただきます。
来週はそれ以外にもマスコミに登場するかもしれません。

2008年05月26日

ジェネリック医薬品について

4月17日付けのブログでコレステロールとジェネリックについて取り上げました。新聞記事紹介のTVを早朝見て、以前知人の医師や薬品メーカーの営業マンから聞いたことをざっと思い出して書き込んだ内容、かなり見識不足というか素人の暴論だったようで、医療関係者の方々から多くの指摘メールをいただきました。
ここにいただきました内容を私なりに理解して、簡潔に述べさせていただきたいと思います。色々と勉強になると言うか、裏を知ると怖いです。

ジェネリックについて
先発品と後発品(ジェネリック)は違う
組成は同じでもキレというか効能が必ずしも同じではない。しかもその組成の精度も後発品は悪い場合が多い。
後発メーカーは副作用の長期検証もしていない場合が多く、副作用の報告も遅い場合が多い。弱小メーカーなので安定供給の問題もある。
だいたい、医師の処方箋料は「ジェネリックの方が高い」。それでも院外処方の医師が先発品を処方しているにはそれだけの意味がある。

確かに私が関与している機械にしましても、同じ図面を見たとしても造る人、メーカーによって製品の性能は変わります。生産技術だけではなく、今までのノウハウ、トラブル解決の蓄積が違うからであります。
医薬品も同じなんですね。うっかりしておりました。
しかし、そんなジェネリックでありますが、TV宣伝を結構派手にやり啓蒙しております。処方箋料を高く設定して医師へも普及を促しているようですが、このような根本的なジェネリックの問題を開陳しないのはいかがなものか。
先発メーカーだけではなく、後発メーカーへも満遍なく「天下り」しているそうですから、役人たちは自分たちのことしか考えていないのかもしれません。

日本の医療費について
日本の医療費は世界レベルでは高くない。しかも全医療費における医薬品がしめる割合はそれほど多くない。医薬品だけを医療費問題としてクローズアップするのはおかしい。
また医師の技術料はあまりに安すぎる。

大きな手術でも保険点数はおどろくほど低いと聞いたことがあります。開業医の平均年収が3000万円以上なのに勤務医は1300万円しかないといったデータもいただきました。
しかしこの手の給料格差は、オーナーシェフと雇われ料理人、開業弁護士とイソ弁、大会社経営者とサラリーマン(もちろん私の属する中小、零細も含む)、
有名ソリストと楽団演奏者、座長と脇役俳優などでも見られる傾向なので仕方ないかもしれません。

メバロチンについて
コレステロール値が高ければやはり下げる薬を飲んだ方が良い、というのがほとんどいや、この件でメールをいただいた医師の方すべてのご意見でした。
ただし、メバロチン(商標名)ではなく違う薬の方がいいのではないかとのご意見もいくつもいただきました。
「メバロチン」は「スタチン」系のコレステロール降下薬だそうで、この「スタチン」には「メバロチン」のような「スタンダードスタチン」の他、後から開発された効果の強い「ストロングスタチン」という薬があるそうです。たとえば「クレストール」という商標名の薬だそうですが、こちらの系列の薬で「しっかりコレステロール値を下げて食べ歩け」との助言いただきました。

高脂血症だと開示したら、友里征耶はさぞかしメタボで脂好き、運動不足で滅茶苦茶な食生活をしていると思われるかもしれません。
特定されると困るのであまりはっきりは書けませんが、タバコは吸わず、血圧も高くなく、肝機能の数値も高くなく(これだけ飲んでよくこの数値で止まっているなと感心されます)、中性脂肪も高くなく体脂肪率も15%前後でどちらかというと筋肉質。マグロはトロより赤身好きでサシの入りすぎた肉は好きではなく、野菜は人3倍食べています。筋トレ、ボディパンプ、スカッシュなどの運動もそれなりにやっています。それなのにコレステロール値だけ昔から高いんです。
どこかで肝臓の機能が強すぎるとコレステロール値が高くなる、と聞いた記憶があるのですけど・・・


2008年05月21日

週刊文春の対談コーナーにナレさん登場

先週発売の週刊文春「阿川佐和子のこの人に会いたい」にミシュランガイド総責任者のナレさんが登場していたのを知りました。
「アガワのツッコミ、星いくつ?」の見出しから期待したのですが、阿川さんの突っ込みが今ひとつ踏み込み緩く、ミシュラン宣伝に一役買うだけ、ナレさんの思惑通りの結果となったようです。
ただ、今回の対談で面白い突っ込み所を提供してくれました。

掲載店が二軒つぶれた点について、「調査段階で兆候を感じませんでした」と弁解していますが、どこを調査していたのか。ランチとはいえ、「はとバスツアー客」を導入するくらい店内が寂しかった「ザ・ジョージアン・クラブ」の低落がわからなかった調査員、どうなんでしょう。
http://search.hatobus.co.jp/main/detail.php?id=6717

ミシュラン調査員に必要なものとして「胃袋が丈夫。好き嫌いがない。口が堅い。」を挙げていましたが、口が堅いと言われる調査員の素性がどうしてこんなにはっきり業界に伝わってしまうのでしょうか。口の堅さより自己顕示欲の強さが上回ってしまったのか。
ミシュラン調査員はCIAのエージェントみたいだが、食生活はもっと恵まれている、と軽口を叩いていますが、ワインをほとんど頼めない低予算の調査員、飲料生活には恵まれなかったようです。

ナレさん、飲食業界のタブーをバラしています。「ジャーナリストとか批評家はだいたい顔が知られているし、けっこうお金を払わないで食べる」と昨今問題になっているライターや評論家の「タダ飯」の存在を肯定しておりました。

東京版は生まれたての赤ちゃん。温かく見守ってくれ、とエクスキューズしているのも疑問。そんな完成度の低い本なら、なぜ発売するんだ。タダで配れ。

文章の稚拙さに関しては、「レイティングのプロだがライティングのプロではない」と開き直っております。それならば、ページ稼ぎの紹介文を無くせばいいだけ。お金取るべきものではないでしょう。

とまあ、阿川さんにはいくらでもより突っ込むところがあったのですが、日本のマスコミは割合一回の突っ込みで終わってしまうんですね。用意していた質問の回答に対し、アドリブで突っ込む能力に長けていないのでしょうか。
それにしても最大の突っ込み点、「店からの掲載拒否をなぜ否定する」がなかったのが残念。
この問題にとことん突っ込む人は居ないのでしょうか。

2008年05月14日

京都吉兆が北海道へ進出とは

読者の方からのメールを見て驚きました。この時期に(といっても前から決まっていたのでしょうけど)、京都吉兆がウインザーホテル洞爺に出店するというのです。昨年名古屋へ出たばっかりなのに、翌年に北海道とは私には無謀に思える営業展開であります。
今年初めに同じ京都の有名店「美山荘」が撤退したホテルへの進出ですから普通は躊躇するはず。「美山荘」の撤退の原因を洗い出し、改善できると判断したのでしょうか。
摘み草をウリにした料理店が北海道の地を選んだことにも疑問でしたが、吉兆も大丈夫なのか。タケノコ、松茸、グジ、鱧、鯛、松葉蟹、京野菜など京料理の主役を張る食材は「新鮮さ」が命。東京の店が絶対かなわないのは、朝摘み、朝漁(間人蟹などは正確には前の晩でしょうか)の食材をその日のうちに提供するというのが大きな利点であります。でも北海道では難しいでしょう。
では北海道の食材を使うのか。北海道には北海道のすばらしい食材があると思いますが、これを使いこなす経験を果たして積んできたのでしょうか。
あまりの急膨張からか、名古屋店のクオリティの低さに驚いた友里でしたが、北海道の店の人材は大丈夫なのか心配です。

昔ウインザーへ行ったときタクシーの運転手から「このホテルは東京の人より関西の人が良く来る」と教えてもらいました。
今でも関西の方が多いとしたら、北海道まで来て京都吉兆の料理が食べたいものなのか。サミット主催決定後、外人客が増えたとのことで外人観光客をターゲットにしているならば、吉兆ブランドもある程度受けると思いますが、そう何年もサミット効果が続くとは思えません。
徳岡家には、湯木貞一翁の「店と屏風は広げすぎたら倒れる」の言葉が伝わっていないのかもしれません。

もう一軒、勘違い進出の店がありました。なんと「久兵衛」も出店とか。
http://web.spaz.jp/hotnews/879

4/25からの営業となっていますが、今現在のホテルのHPでは、寿司屋は「わく善」だけであります。
http://www.windsor-hotels.co.jp/toya/contents2/res_index.aspx

北海道の寿司屋が出店しているのに、銀座からもう一軒寿司屋を引っ張ってきたのか。ホテルのこの営業方針、私にはまったく理解できません。


2008年04月23日

バレバレだよ、ミシュラン調査員

先日とあるレストランで男女のミシュラン調査員に遭遇してしまいました。
日本人女性にフランス人男性のカップルであります。
その店は次回の掲載で星が付くのでしょう、ミシュラン側から写真の掲載の話があり、近くカメラマンが訪問するところまで話が付いていたそうです。
おそらく、最終的な確認に来たのだと推測します。

とにかくこのカップル、挙動不審で笑っちゃいます。夫婦ではなく、さりとて恋人同士や親しい付き合いにも見えないこのカップル、勿論仕事などの接待の雰囲気でもないのです。一時流行ったという「ミシュラン遊び」(調査員になりすます)でないのも一目瞭然でした。
そのフランス人、「ちょい不良」にまったく見えないのです。仕事に疲れたパッとしない風貌、スーツも高級感なく、黒い大きめのPC布バッグのようなものを持っていました。お洒落な雰囲気を狙っているフレンチでまったくマッチしておりません。いわゆる「外資系」のイメージには程遠い雰囲気のフランス人でありました。
かたや女性はショートカットでキャスターの「安藤優子」のイメージでしょうか。

席に座るなり男性が店内をキョロキョロ見回して私はすぐにピンときたのです。彼らはすぐにミネラルウォーターを頼みました。そして、ビールもシャンパーニュも頼まないのに、ワインリストを二人でじっくり眺めているんですね。不思議というかまったく不自然。最終的にはグラスの赤ワインを1杯だけ頼んだだけでした。
「ミシュラン調査員は、一番安いコースを頼み、酒類はほとんど飲まない」というネットのブログ情報は確かでありました。
自分が使う高額ホテル宿泊費や外食費を削ってでも、調査員の予算を増やしてあげたらいかがでしょうか、ナレさん。

食べていた料理は確認した範囲で、一番安いコースと下から2番目のもの。フランス語でなんだかんだと話し合い、たまにスタッフに質問していましたっけ。
チェック時には、領収書と明細のコピーを貰っておりました。

しかし、欧州と違ってフランス語を話す人が少ない東京で、お洒落な雰囲気のフレンチでパッとしない風貌のフランス人では、まったくバレバレだということがわからないのでしょうか、ミシュラン。
いや、バレても構わない、どうせミーハー向けのガイド本だと開き直っているのかもしれません。

帰り際、「ミシュラン調査員ですか」との店側の質問に、「残念ながら違います」との不自然な回答で、私は更に確信した次第です。
でもこんなこと書いちゃうと、そのお店、急きょ掲載取りやめになったりして・・・
そうなったらご免なさい。

2008年04月21日

3つ星支店シェフがマックで暴行!

昨日の朝刊を読んでひっくりこけました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080420-00000070-sph-soci

北海道洞爺湖サミットの会場となる「ザ・ウィンザーホテル洞爺」内の「ミシェル・ブラストーヤジャポン」の料理長が暴行で逮捕されたということ以上に私が注目したのがその現場であります。
酒に酔っての喧嘩か、厨房でスタッフを小突いた、といった暴行ならたまにある話でありますが、ファストフードの代表店である「マクドナルド」のバーベキューソースが原因だなんて前代未聞ではないでしょうか。

おいおい、最高級フレンチのシェフがマックのファンだったのか。しかもあのバーベキューソースなんかつけてナゲットを頬張ろうとしていたとは・・・
添加物テンコ盛りではありませんか。
ファストフードが大好きなシェフの造る「最高級フレンチ」、このイメージダウンははかり知れないものがあると考えます。
犯した罪は償えばなんとか挽回ができますが、個人の「嗜好」は変えようがない。MSGや添加物たっぷりのファストフードを食べている、勝手に手を伸ばすほどバーベキューソースにご執心、といった嗜好のシェフでは、高額フレンチへ客を呼ぶことはできないのではないか。
ブラスは好きな料理人だっただけに、誠に残念であります。

それにしても事件を起こした日時と場所にも注目です。
19日(土)午前10時の札幌市内ですよ。洞爺湖からはかなりの距離があります。稼ぎ時と思われる週末のランチに間に合うとは思えません。
それより札幌にいつ出てきたんだ。まさか、マックを食べにだけ早朝に出発したわけではありますまい。
ということは、前夜は札幌泊なのか。じゃ、金曜のディナーは指揮しなかったのか。
と色々な疑問がわいてくる前代未聞の事件でした。

2008年04月17日

コレステロールは高い方が長生きする?

今日の東京新聞に掲題の記事が載っていると朝の番組で紹介されていました。
何でも統計をとってみたら、高コレステロールの人の方がガンにもなりにくく長生きしているというのです。「高コレステロールは病気ではない!」

ホントかいな。もう何年も「メバロチン」を処方されつづけられている私の立場はどうなるんだ!
そう言えばかなり昔にも、あくまで統計的なデータ分析結果との前置きで、「コレステロールが低いとガンや自殺が多い。高いと心臓病や脳疾患が多い」といった話を聞いた記憶があります。
三共(現 第一三共)の儲け頭だったとも聞きますこのメバロチン錠、本当は必要ないものだったのか。

ここで医者から聞いた話を思いだしました。
評判の悪い「後期高齢者医療制度」など医療費の国負担の増大がかなり前から問題になっております。
医療費削減の一つとして、薬価や施術の点数引き下げが毎年行われておりますが、薬や検査の乱発で対抗する医療業界に対して根本的な解決になっておりません。はっきり言えば、国と医療業界の慣れ合い、予定調和のお芝居みたいなものです。

それよりも、ジェネリック医薬品(後発品)だけではなく、先発品も薬価を下げてしまえば「ジェネリックの普及」などの無駄な啓蒙活動費(宣伝費も含めて)もなくなり、医療費も削減されるというものです。
特許の切れた薬を他のメーカーが発売するのが「ジェネリック医薬品(後発品)」で、当然薬価は半分くらいと安いのですが、特許切れの「先発品」の薬価が「ジェネリック」の倍くらいと、実は下げられていない事はあまり知られていないと思います。大手薬品メーカーの宣伝広告費は莫大であります。この問題は、マスコミ含めて「タブー」なんでしょうか。広告代理店勤務の「さとなお」さんには絶対に触れられない「政治ネタ」というか「業界ネタ」でありますね。

下記URLでメバロチンとジェネリックの薬価の違いを見てください。後発品がかなりありますが、私も未だに「メバロチン」を処方されていますから、後発品はほとんど普及されていないのではないか。
http://www.okusuri110.com/cgi-bin/dwm_yaka_list_se.cgi?2189010&%83v%83%89%83o%83X%83%5E%83%60%83%93%83i%83g%83%8A%83E%83%80

こんなアホなことをやっていては、医者、薬局サイドがわざわざ安いジェネリックを使うとは思えません。保険診療の病院へ通う患者は、飲食店で言えば「経費族」のようなものです。
寿司屋に同じ質のマグロが2つあったとします。5000円と1万円のどちらで請求しても良いと言われれば、客が経費族やヒルズ族だったら、高い方を出したいのが人情でしょう。

特許に守られて何年も儲けたのですから、先発品の薬価もジェネリック並に下げてこそ、本当の医療費改革になるのではないでしょうか。
こんなこと書いてしまってはこの友里、医療業界や薬品業界(開発資金のある大手だけ)、厚労省、族議員からも目をつけられることになるかもしれません。

2008年04月14日

関谷江里さんにフラれてしまいました

関谷さんのブログでライターとしての常識を超えた「ぎをん か波羅」の宣伝が目立ちます。エディター&ライターと自称していますが、単なる宣伝屋ではないか。
http://erisekiya.cocolog-nifty.com/kyototokyo/cat20126717/index.html
西麻布に本日グランドオープンするという京風鉄板焼?の「ぎをん か波羅」、その立ち上げから関わっているようで、メイキングのように自身のブログで特集を組んでいます。
プレス発表やレセプションの招待状にまで関与している様、経営に参画しているか、顧問に就任しているように第三者には見える可能性がありますから、今後も「ライター」という肩書きを使いたいなら自粛していただきたいものです。
そんなわけでこの店に非常に興味を持ちましたので、自称「ライター」、「コラムニスト」の友里にもプレス向けのレセプションへ招待していただきたいと、メールをさせていただきました。

反応はないかもと思っていたのですが、即日にお返事があり驚きました。しかし内容はがっかり。
「広いお心でご招待いただきたい」と書いたのですが、「諸処の事情」により招待できないとの内容でありました。
私だったら、「面白そうだから呼んで面でもみてやろう」、「招待したらビビって来ないかもしれない」、「招待したらまさか悪口は書かないだろう」と考えて、インヴィテーションを送付するんですけど、私との見解の相違がかなりあるようです。

この店、京都に元々ある店の支店ではないのではないか?西麻布が初進出ではないか?
如何にも「ダイニング」的な店構え、ヨイショライターを宣伝に使っている、プレス向けに力を入れすぎている、などから「一般客にとってCP良い店ではない」可能性が高いような気がします。
機会があればいずれ詳しく取り上げてみたいと思います。

話は変わりますが、読者の方から、服部幸應先生(染谷幸彦さん)やマスヒロさんの「タダ飯」について書かれたブログを紹介されました。
永田町や公安関係などにルートがあるらしい、硬派なブログなのですが、そのため飲食業界の裏情報もかなり入るようです。
「二階堂ドットコム」、ぜひご覧ください。
「くだらない自称グルメ連中」というタイトルです。

http://www.nikaidou.com/

2008年04月09日

「オーベルジュ・ド・リル トーキョー」のオープン情報

「ザ ジョージアン クラブ」が3月で閉店してから修復工事をしていたようです。「ひらまつ」株主への案内で、掲記「リル トーキョー」のオープン情報が送られてきました。
5月1日オープン、5/2〜5/31までの間株主には、普段の割引優待に加えてボトルワインを頼めば更にワインは20%OFFとするサービスもあるようです。
かなりの値引きに感じますがもともとの値付けが高ければ、いくら割り引率が高くてもあまり意味がありません。「名古屋店」を見る限りかなり高い値付けでしたから、「東京店」も値引きがなければボトルワインを安心して頼める価格ではないのではと推測してしまいます。
株主への新たな優待をうたっているところをみると、現時点でそれほど注目度がないのかも。実際予約はそれほど立て込んでいないと読者の方から聞きました。

「アルザスの大自然とは一風変わった華麗なる空間で名店の味を忠実に再現します」とありますが、昨年「名古屋店」へ一緒に行った知人の話では、「かなり違う感じがする」とのこと。私も価格を考えると再訪できる店ではないと判断したくらいです。
ここ数年、ひらまつグループは「過剰な膨張」で厨房やサービスのスタッフの質が薄まったと聞いています。この「東京店」もそれほど期待できないのではないか、といった予想はだれでも思いつきますね。

さて、またまた読者の方からの情報なのですが、昨日取り上げた関谷江里女史。昨年の9月12日の「さとなお」さんの「さなメモ」に登場していました。
初対面で会食されたそうですが、

あるフレンチに3人で食べに行ったのだが、とてもおいしかったせいもあって、江里さんひと口ごとに「踊っていい? 踊っていい?」「卒倒するー。倒れるー」「叫んでいい? もうだめ。叫ぶ」などとおいしがる。こっちもだんだんそのペースに巻き込まれていって、思わず笑顔で叫びたくなる。彼女と食べているとシェフが作った料理が倍おいしく感じられる。食べ方で人を幸せにするのは素晴らしいことだ。

赤が好きで服装も赤が主体のようですが、体の大きな「さとなお」さんとの上記の掛け合い、まともな客の対応ではないでしょう。しかも「初対面」同士でしょ。考えられません。
思わず「宮川大助・花子」を思い浮かべてしまいました。フレンチを楽しみに来店した周りの客にとってこの雰囲気は最悪ではないか。何様と思っているんだ、と言われても仕方ない行動です。

しかし、「飲食店広報係」ではなく一応「ライター」なんでしょう、関谷さん。
どんな料理でも「美味しく」感じるのは個人の自由ですが、いちいち「踊ったり」、「倒れたり」、「叫んだり」するものなのか。
ムツゴロウさんとの時もそうでしたが、「さとなお」さんの人脈自慢や最近のこの一般ズレした言動、初心を忘れてすっかりそこらの「放送作家」気取りになってしまったと思うのは私だけでしょうか。


2008年04月08日

「モウラ」を更新しています

読者の方から、中堅フードライターが「タダ飯」について完全否定しているとの情報をいただきました。
京都と東京を往復している、関西弁丸出しの関谷江里女史のブログです。4月6日のところですので、まずはご覧ください。
http://erisekiya.cocolog-nifty.com/kyototokyo/

しかし100万人も読者がいると豪語、恐れ入ります。まさか「延べ人数」ではないですよね。
彼女は関西のマスヒロさんというのでしょうか、「学会」と称してマスコミ出たがり料理人を引き連れての食事会をやっている関西煽りライター業界の重鎮・門上武司さんと親しいヨイショ系のライターだと思います。

彼女と友里は縁があるようで、偶然ですが2回ほど席が隣になったことがあります。一度は中野坂上時代の「さわ田」。メモ取りながら澤田氏に関西弁ですごいヨイショをしていました。ついでに拙著「シェフ板」を引き合いに出して、友里征耶を批判していたのを思い出しました。
結構こういうシーンってあるんですね。西麻布のワインを出す鮨屋でも、隣客が主人に友里の批判を言っているのに遭遇したことがあります。覆面取材の時なので、名乗ることができず議論できなかったのが残念です。

関谷女史との二度目の遭遇は、今は埋没した感があるイタリアン「カメレオン」。この店、関谷女史の大のお気に入りのはずです。
そこで、出来あがったばかりの雑誌だか本をシェフに見せて(多分カメレオンが載っていたのでしょう)、自慢されていました。隣には編集者らしき人をはべらして大声で騒いでいましたが、あの雰囲気からして私はてっきり出版社の「接待」だと今まで思っておりました。
「タダ飯」は一切していないとの彼女の宣言を聞き、今思いなおした次第です。
でも彼女、マスヒロさんと違ってしっかり「逃げ」を打っているんですね。頭いい人です。

結果的にご馳走になってしまうことも職業柄ありますが、必ず後で(すごく時間はたっても)また友達と一緒に食べに伺うとか、御礼をお持ちするとか、何らかのお役に立つとか(けれど無条件に掲載するとかそういうことじゃなくて)、わたしはものすごーくそういうのはきちんとしているつもりです。

でもこれってすごく「不透明」です。本当にお返ししたか、誰もわかりません。
本人が「返したつもり」だけで成立しますから。「お役にたつ」って「煽り宣伝」のことではないのか。
この友里でも、知人や取引先から接待をうけて「タダ飯」食べることはままありますから、「タダ飯」が原則ない、なんて言わない方がいいのではないでしょうか。
彼らは「ヨイショ」しているという自覚があるので、「タダ飯」が後ろめたいのではないか。本来は「タダ飯」しても、一般客の立場で「評論」していれば良いわけです。(これは実際難しいですけど)
例え自腹で払っていても、料理人に迎合するスタンスで「店宣伝」していては、一般読者のためにならないことを彼らに自覚していただきたいものです。「ライター達の自腹」が最終目的ではなく、「ヨイショライター駆逐」が、一般読者のためになると私は考えます。
「タダ飯」の問い合わせメールにお怒りの関谷女史、ぜひこの友里にも怒りの矛先を向けていただきたいものです。

「モウラ」に京橋のフレンチ1つ星「シェ・イノ」をアップしています。
久しぶりの訪問でしたが、美味しかったです。イタリアンと見紛うばかりの炭火焼か長時間ローストが主体の現在の若手フレンチとは違う、クラシカルなフレンチ、良かったです。
ぜひお立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/

2008年03月21日

茶寮 あら井

一昨日のブログにつきまして、読者の方々から沢山の情報をいただきました。ここに御礼申し上げます。
今年はじめから賃貸物件として出回っていた(相場以上に高い賃料設定だったとか)、以前から経営が厳しいと言われていた、数年前に長年務めていた板長が辞めていた、などの情報をいただきました。無期限の「休業」か「閉店」で間違いないと思います。

私はミシュランに飲食店の経営状態を察知しろと言っているのではありません。経営が苦しくなってきた店は、必ず「クオリティ」が下がるはずで、そんな店の料理に星を付けるなんて「自分たちは味がわからない」と言っているようなものだと料理自体への彼らの調査能力を疑問視しているだけであります。
恵比寿の「レトワール」も良い料理でしたが、最後の数年はクオリティの低下を感じるとブログに書いた記憶があります。「ジョージアン」もしかり。
経営が苦しくなれば、原価率や厨房・サービススタッフの経費をカットするのは仕方なく、クオリティを保つことは不可能です。まして「あら井」は数年前に板長が辞めたそうですから、かなり料理が変わったのではないでしょうか。
「とうふ屋 うかい」や「小笠原伯爵亭」など見せ掛けの「箱物」に弱いミシュラン調査員が、またまた店構えだけでひっかかってしまった、という証左と言えます。

しかしミシュラン調査員、デビュー前は経験不足の過食のオコチャマ・来栖けい氏や化学調味料大好きのJ.C.オカザワよりも味がわからない人たちのようで、来年度版のミシュランガイド、大丈夫なのでしょうか。
ミシュランがこけたら友里の存在価値が半減しますので、非常に心配であります。

2008年03月19日

1つ星「あら井」が音信不通!

読者の方から、「ぐるなび」にも載っている六本木のミシュラン1つ星和食「茶寮 あら井」の電話がつながらないとのメールをいただきました。
早速私も電話をかけましたところ、ファックスも含めて「客様のおかけになった電話は、都合によりただ今通話が出来なくなっております」とのテープが回っておりました。

私の経験からこの手のテープは「毎月の電話代滞納」(私ではなく知人が滞納した)であると直感、すぐさま現地へ赴きました。
外からしか確認できませんでしたが、閉店の意味合いである工事期限の明記がない「リニューアルのためしばらくお休みさせていただきます」といった張り紙は一切ありませんでしたが、インターホンを鳴らしてもまったく、無回答。
人っ気を感じません。

そこで、近々にこの店へ行きたいと言っていた知人を思い出し、「ぐるなび」に確認してもらうことにしました。
夕方になっての「ぐるなび」の回答は、「営業の者を現場まで行かせましたが、店側とは連絡が取れなかった。どうやらここ2週間くらい店は閉まっているようなので、閉店したようだ」とのことでした。

閉店が本当なら、「ジョージアン クラブ」に次いでミシュラン掲載店がわずか数ヶ月で2軒も消えてしまったことになります。
一部の店は相変わらず予約が出来ないといった超繁忙のようですが、この「あら井」を見ると、必ずしもミシュラン掲載が「バラ色の集客状態」にならなかったという証左でしょうか。
こうも掲載直後に異変の店が続出しては、ミシュランもさぞかし頭が痛いことでしょう。

本当に閉店したのか、それとも何かの手違いで電話がつながらないのか、真相をご存知方がいらっしゃいましたらご連絡いただければ幸いです。

2008年03月17日

「タダ飯」や「つけ届け」は存在するという告発コメント

「モウラ」の「すきやばし 次郎」のコメント欄に興味深い業界の実態が書き込まれております。2008/3/11 火曜日 16:10:44 posted by JO さんのコメント(最後から3つ目)をぜひご一読ください。

http://tomosatoyuya.moura.jp/?p=24

同業の声も代表しての話として、世田谷でお店をやっているこの方は、「料理評論家がお代を払ってくれるのは初回から数回まで。雑誌やTVで紹介されたら態度が変わる。礼状やつけ届けもその辺からでてくる」と書き込まれております。。

一般に通じるかどうかは別にして、これが「業界の付き合い」なんだそうです。
料理評論家に限らず、料理関連の月刊誌の編集者も支払うケースは少なく、ある雑誌の女性編集者は一度も支払っていないとか。
雑誌やTVで取り上げられれば客が増えることは誰でも予想できますから、店側もついつい「宣伝費」として受け入れてしまうのでしょう。店=弱者、編集者・料理評論家=強者 の構図が出来上がっております。
阿吽の呼吸というのか、互いにメリットがあってのことでしょうが、読者としては迷惑な癒着であります。

そう言えばあるパーティで隣になった有名雑誌の女性編集幹部、お若いですが連日何軒も店訪問して食べていると話しておりました。とても自腹で食べているとは思えない飽食の毎日を聞き不思議に思っておりました。

ここでいう「料理評論家」が誰を差しているか想像はできます。また、その支払をしない編集者が所属する雑誌も前半の具体名がでていますから、2冊ほどに絞ることができます。
これは「役得だ」と開き直っているかもしれない彼らですが、もし本当に「支払っていない」ならば、はっきり公言する潔さを出していただきたいと考えます。


2008年02月29日

山本益博氏が幻冬舎「ゲーテ」に反論

友里の想定外でありました。あの「ゲーテ 3月号 4月号」でのマスヒロさん批判に対して、「マスヒロジャパン」のサイト上で反論がアップされました。
物事は一方からだけ見ると判断を誤りますので、「ゲーテ」を取り上げたこのブログで、今回は山本益博氏の反論等を紹介させていただきます。

http://masuhirojapan.hp.infoseek.co.jp/info1.html
http://masuhirojapan.hp.infoseek.co.jp/info2.html

ミシュラン関与、タダ飯には完全否定でありまして、訴訟も含めた何らかの法的対応を検討中とのことです。

本日はとりあえずお知らせまでで、マスヒロさんの反論などについては来週にでもコメントしたいと思います。

「モウラ」、更新しています

昨日の昼ごろに「すきやばし 次郎」をアップしております。
ますます高くなりました。昼にお酒飲まず握りだけで3万円以上はやり過ぎです。
以前よりかなり値上げしていますが、肝心の鮨は他店のレベルが上がっているだけに何ら傑出さを感じなくなりました。
どうぞお立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/

2008年02月28日

「ゲーテ 4月号」 山本益博氏批判 3

幻冬舎は本気で山本益博氏の「評論家生命」を断って引退させようと考えているようです。そこまで徹底したスタンスでなければ、武士の情けをかけるというか、「おねだり妻」に倣った「おねだり益博」と揶揄して「タダ飯要求」や編集者への「タカリ」を実名挙げて暴露することまではしなかったでしょう。

「雑誌や週刊誌のレギュラーをいくつも持っているので取り上げさせてもらいたい」とマスヒロさんに言われれば、宣伝になるとその後要求される「タダ飯」に応じる店の気持ちはわかります。特に集客が芳しくない店はマスヒロさんの掲載が正に喉から手が出るほど欲しかったのかもしれません。
でも、「かどわき」みたいな人気店では、そのような裏取引が通じなかったということです。
これから山本益博氏に取り上げられ紹介される店は、「タダ飯食わせたの?」、「どんな便宜供与をしたの?」と疑いの目を向けられることは避けられない。日本人は裏取引を嫌いますから、かえって評判を落とす可能性も出てくるわけで、ミシュラン掲載拒否だけではなく、「マスヒロ掲載拒否」の店も増えてくると考えます。

「ゲーテ」の「宇田川悟X見城徹 対談」では、「彼の評論家生命は終わり」、「評論家生命を断たれたと思う」といった記述が3ページの誌面で4ヶ所もでてきます。「見かけ倒しの権威も完全に崩壊」、「彼はもう無理」といった表現も入れれば6ヶ所になります。
しかし、果たして本当に山本益博氏の料理評論家生命はこれで絶たれるでしょうか。絶たれた方が日本の飲食業界が健全な方向へ向かうと私は考えますが、「タダ飯要求」くらいでは他のマスコミが追随しないのではないか。そうなると厚顔なマスヒロさんのことですから、この部分的な嵐を乗り越えてしまう可能性も大きいのです。
私は「タダ飯」問題より、ミシュランに関与していながら「自分は絡んでいない」と否定した発言を問題視するべきだと思います。幻冬舎が言うように、マスヒロさんがミシュランの黒幕の一人であるとしたら、その否定発言は完全な「嘘」ということになります。「嘘」は執筆者、評論家としては致命的なことです。
「タダ飯」、「ピンハネ」は店側の協力も必要ですからマスヒロさんだけの問題ではないですが、嘘発言は彼個人だけで責任を取らなければならないからです。

「ゲーテ 4月号」をネタにしたブログは今日で一応終わります。かなり引っ張ってしまった気もしますが、前々から公然の秘密とこの業界で噂されていたことを白日のもとに晒した幻冬舎の姿勢に、ジャーナリズムを標榜する他のマスコミも続いてほしいものです。

果たして山本益博氏は貝になったままか、反論するか、それは一般読者の反応次第です。マスヒロジャパンや、彼を起用している企業への問い合わせが増えれば対応せざるを得なくなるでしょう。
マスヒロさんを「山本先生!」と崇め、信奉していると宇田川氏に暴露された伊藤章良氏もすり寄る相手を間違えたとしか言いようがない。
彼の弁解も聞いてみたいものですが、「さとなお」さんと同じく密室取引が得意なようですのでダンマリを決め込むのではないかと思います。

2008年02月27日

「ゲーテ 4月号」 山本益博氏批判 2

よくも次々とこれだけ大っぴらに批判されるなと感心する山本益博氏。それほど隠れた敵が多かったという証左でしょうか。2ちゃんの匿名掲示板ではなく、実名挙げての料理人発言が幻冬舎の月刊誌に載っているのですから、よほど日頃の行いに問題があったとしか考えられません。
さて今回はミシュラン掲載拒否店ではなく、マスヒロさん出入り禁止店などの話です。

昔、山本益博氏から行きつけの店へ連れて行ってくれと頼まれた見城社長が、
マスヒロさんが望んだ「京味」などへ予約を入れたら「山本さんとご一緒なら、誠に申し訳ないですがお断りさせて頂きます」と何軒もから言われたとのこと。
そう言えばマスヒロさん、東京の和食のトップレベルである「京味」の批評や記事をまったく書いていないと不思議だったのですが、これで納得しました。
漏れ聞くところ、3つ星の「水谷」へも行けなくなっているとか。

「月刊プレイボーイ 3月号」の対談でマスヒロさんは、「コート ドール」や「北島亭」のミシュラン不掲載を「何十年も時計が止まったような料理」とバッサリ斬っておりました。恐らく、この2店からも「特別待遇」を拒否されたか、「出入り禁止」にされたと想像できます。
私の得た情報では昨年8月末時点で「コート ドール」側はミシュラン調査員の来店を確認できなかったとのことですから、黒幕・山本益博氏が最初から推薦リストからはずしていた可能性も考えられます。
「コート ドール」不掲載にはもう一つ情報があります。「ル マンジュ トゥー」と昵懇のミシュラン日本人調査員が「コート ドール」を昔から毛嫌いしていたというもので、黒幕と調査員から個人的に無視されているとしたら、掲載されるはずがありません。

そういう友里も、「お前だって『しみづ』では出入り禁止だろ」、と突っ込まれることでしょう。ま、私が不在の時、教えを乞いたいと会社に来て手紙を置いて行った清水氏への返礼としてすぐさま店を訪問しただけなのです。客いないのに「予約で一杯」と逃げられたことをブログで書いただけなのですが、それがいけなかったのでしょうか。常連客には「友里に一発かました」みたいな自慢をしているようですが、それも逆だと開陳したことも清水氏の気に障ったのかもしれません。

ゲーテによると、山本益博氏、自分で予約して最上席でないと怒りだすというのも大人げないですが、これはお偉い方や富裕な方には見られる習性ですから、マスヒロさん自身だけの問題ではありません。

「月刊プレイボーイ」の対談の冒頭で「ミシュランの広報から増刷の知らせがあった」との自慢に、見城氏は「これこそ癒着の証拠」と指摘しています。
確かにマスヒロさんはナレ氏と雑誌で対談をしてはいましたが、なんでマスヒロさんに増刷の第一報をミシュランが入れなければならないのか不思議です。
もう一人の黒幕・増井和子さんへも報告したのでしょうか。
前々から思っていたのですが、マスヒロさんは「とにかくなんでも自慢して読者や店関係者、マスコミ関係者を信奉させたい」という思いが強すぎるようです。語るに落ちたとはこのことでしょう。

ミシュランは掲載拒否店を、マスヒロさんは「出入り禁止店」の公開をするべきだと思います。
今のところ友里征耶の出入り禁止は「しみづ」1店だけだとここに開示させていただきます。あの脅迫料理人の店へはその後行っていませんが、店を訪問しても拒否されないと思います。ミシュラン一つ星だからいずれ「モウラ」の取材で再訪しなければならないでしょう。

2008年02月26日

「ゲーテ 4月号」 山本益博氏批判 1

もはやミシュラン憎しというよりも、「マスヒロ潰し」ではないかと思うほどの過激な批判を展開している「ゲーテ 4月号」。
山本益博氏の品性下劣さを示すためなのか、業界関係者には公然の秘密だった彼の問題点を実名挙げて暴露してきました。
見城社長は「おねだり益博」、宇田川悟氏は「小判ザメ」と揶揄したマスヒロさんの「タダ飯要求」問題です。
ミシュランの掲載を拒否したと堂々と発言した麻布十番の「かどわき」の主人が、またまた以下のような爆弾発言をしています。
マスヒロさんが店へ予約の電話をしてきて「私が食べるということは、いろいろなところで批評して紹介することですからタダにしてくれ」と言うので断ったと。
私もこの手の「マスヒロタダ飯要求」、別の店での話として聞いておりました。私が好きな鮨屋でも要求したとか、ある星一つの鮨屋では直接主人から「特別待遇をしなかったので以後まったく来なくなった」といった言質をとっております。

しかしこんな下品な要求、いずれはバレると思わなかったのでしょうか。すべての飲食店がマスヒロさんに尻尾を振っているわけではないのです。
マスヒロさんの影響力を恐れ、敵に回すより味方につけよう、タダ飯くらい安い宣伝料だと思う店が多かったのでしょうが、こう堂々と有名出版社の月刊誌で実名の名指しで「タダ飯要求」を暴露されてしまっては、今後の「タダ飯」要求は難しくなります。逆に「うちにも『タダ飯』を要求してきて断った」と暴露してくる店も多くなるのではないでしょうか。
今まで特定の店をマスヒロさんが繰り返し褒めまくる不自然さを友里は問題提起してきましたが、それらの店は今後、マスヒロさんを「特別待遇」していたと疑いの目で見られることになります。
銀座の安めの中華「A」、チキンバスケットで有名な「K」、女性蕎麦屋の「K」、
愛宕の台湾料理「P」、3つ星フレンチ「K」、それにマスヒロさん常連の天婦羅「M」、鰻屋「N」、蕎麦屋「T」、鮨屋の「J」などが思い浮かんでしまいます。
雑誌などでマスヒロさんに今後取り上げてもらう店は、迷惑と感じることになるでしょう。
「何だ、『タダ飯』食わせて褒めてもらっているだけではないか」と読者、同業者から思われる可能性があるからです。

宇田川氏はマスヒロさん主催の「すきやばし 次郎」を食べる会に「2万7000円のところを2万円でいいよと誘われた」と暴露しています。
これって「次郎」の取り分は2万円ということを暗に言っているようなものです。7000円分が後からキックバックされると思われても仕方がない言動です。
数年前、私もマスヒロさん主催の「キャンドル」での食べる会に参加しましたが、チキンバスケットなど出た料理を積算すると、個人で訪問したほうが安いのではないかと疑問を持ったことを思い出しました。
高島屋で開催される「すきやばし 次郎」イヴェントでも、何やら関与しているといった具体的な数値を挙げての話も漏れ聞いております。

これは信頼できる人から直接聞いた話です。その人がマスヒロさんと偶然会った時、ご本人に友里のマスヒロ批判のことについて聞いたそうです。
マスヒロさんは「こういう場合は、貝になって黙ってやり過ごすのが一番」と言っていたとのことですが、知名度ない友里と違って有名出版社である幻冬舎が率先してのマスヒロ批判です。いつものようにやり過ごすことができるのか。
マスヒロさんは雑誌などへの寄稿だけではなく、ハムメーカーの広報誌や電鉄会社の日光行き特急車内で販売する弁当企画などその活動は広範囲にわたっております。
「タダ飯」批判に対して、反論し世に潔白を主張しなければ、彼だけではなく起用しているそれらの企業のイメージダウンは避けられないでしょう。
幻冬舎も「ゲーテ」誌上で反論のページを用意したいと見城社長が言っていますから、山本益博氏にはぜひとも貝になってやり過ごさず、堂々と反論していただきたいと思います。

それにしても最近やっとマスコミに出始めた伊藤章良さん。宇田川さんから山本益博氏のことを「山本先生!」と崇拝していたと暴露されてしまいました。思わぬトバッチリで世間に恥を晒すことになってちょっとお気の毒ですが、これも業界実力者にすり寄るという上昇志向が強すぎての身から出た錆のようなものです。
フードライターの端くれなら、マスヒロさんの「タダ飯」要求などネガティヴな噂の1つくらい耳に入っていたと思うのですが、ご機嫌取ってマスヒロさんの影響力で更に成り上がりたかったのでしょうか。
伊藤氏の、発売前のミシュランガイド批判を見て少しは見直していたのですが、こんな太鼓持ちのような態度が知れ渡ると、彼のイメージダウンもかなりのものだと考えます。


2008年02月25日

「ゲーテ 4月号」 ミシュラン13の疑惑について

発売中の「ゲーテ」(幻冬舎)を読みましたか。
問題の企画は主に「ミシュラン13の疑惑」と「宇田川悟×見城徹 対談」の2つの構成で成り立っております。後者はミシュラン批判よりも自称料理評論家・山本益博氏の糾弾に誌面の多くを費やしており、「評論家生命は絶たれた」とその仮面を剥ぎ実態をあからさまに暴露しています。
マッキー牧本氏の緩いミシュラン批判記事もありますが、すでに何人もの人から言いつくされた内容でわざわざ読むものではないでしょう。
だいたい、マスヒロさんの腰巾着みたいな立場だったマッキー氏がなぜアンチミシュラン、アンチ山本益博の幻冬舎の月刊誌に登場しているのか不思議であります。
さて本日は「ミシュラン13の疑惑」についていくつか考えてみたいと思います。

「星取りに私利私欲の絡んだ黒幕が数人存在する」
ミシュランに癒着していると先月号で名指しした山本益博氏の他に、もう一人の黒幕を炙りだしております。
在仏40年の女性ジャーナリストK・Mとイニシャル表記ですが、ちょっとこの業界に詳しい方ならすぐピンと来るでしょう。
私は「増井和子さん」のことを言っているとすぐわかりました。結構クリーンな人の印象でしたが、「ムーリス」のシェフ、ヤニック・アレノの特集番組ではミシュランガイド総責任者のナレ氏に直撃インタビューしていたことを思い出し、膝ポンでした。
しかも彼女、ミシュラン発売直前に帰国、東京でナレ氏はじめミシュラン関係者と和食屋などで会食していたそうですから、状況証拠は充分であります。

「掲載を拒否した店が多数ある」
以前ブログでは「かどわき」、「京味」、「銀座 小笹寿し」が掲載拒否したと書きましたが、「ゲーテ」は更に西麻布の「すし匠 まさ」を挙げております。
昨年6月ころに取材依頼の電話があったそうで、「鮨は季節によってタネが変わるので、時期を変えて3回、何人かの方が食べに来てくれるなら構わない」と返答したらそれ以来音沙汰がなくなったというのです。
どうやらミシュランは西麻布近辺の鮨屋に片っぱしから掲載許可を取っていたようです。「真」、「ゆう田」、「拓」とそれほど傑出しているとは思えない店を3店掲載しているのが不思議だったのですが、3回も店へ行く暇と予算がなかったのでしょうか。複数回行って調査しているというのは眉唾です。

「2009年版の依頼が始まっている」
今年に入ってある割烹へはすでに掲載依頼がきたとあります。私のところへもそのような情報が入っていましたから、これは間違いないでしょう。
しかし初版が出てまだ数ヶ月で、もう星付けを決めているとしたら、来年度版の中身もたいしたものにならないのは誰でもわかりますね。

その他、調査時間がなかったからか広報資料の説明文と広報用写真をそのまま掲載された、といった話もありました。予想通りまったく片手間でいい加減な造りだったことがわかりますが、山本益博さんやK・M女史はミシュランからどのような待遇を受けているのか、興味があります。

私が来年度版のミシュランに望むのはただ一つ。まともな評価は調査員のレベルが低いので無いものねだりで無理。要は「掲載拒否」された店をすべてディスクローズすることを要求したい。
アンケート調査でも回収率というのか、無回答の数を開陳してその公平性を示しているはず。
掲載許諾を得るスタイルをとる限り、「掲載拒否」があったことを素直に認め、それを公表することが、最低限の日本人への礼儀であると考えます。

2008年02月23日

「GOETHE」ゲーテ4月号の第一報

本日発売でした。コンビニで早速購入(750円とちょっと高い)、ざっと読んで驚きました。
更なる「ミシュラン批判」と私は発信しましたが、内容はミシュランをつかった徹底的な「山本益博さん批判」でありました。
ここまで書いていいの? 業界関係者から聞いていたのですが友里でも書けなかったマスヒロさんの裏の顔が、具体的に実名も挙げて「見城−宇田川 対談」で明記されております。

麻布十番の「かどわき」主人は「マスヒロさんが予約電話で『タダ飯』を要求したので断った」とのこと。私は銀座の鮨屋でも同じような要求があったと聞いていましたから驚きませんが、マスヒロ信奉者には衝撃の記述であります。
「水谷」へ出入りできないと聞いていましたが、「京味」も山本益博氏と一緒だと来店を断っているというのもうなずけますね。これだけの有名店でありながら彼の「京味」コメントを見た記憶がありません。

まだまだマスヒロさんの品行下劣(見城社長談)な呆れる行状が二人によって暴露されていますので、ぜひご一読をおススメします。ミシュランとの癒着の記述もあります。友里としましては、来週のブログで詳しく取り上げたいと思います。

見城氏、宇田川氏とも、山本益博氏の「評論家生命」はこのミシュラン癒着で絶たれたと断言しています。私もこの企画で書かれていることが真実ならば、「料理評論家」の看板をおろして引退、その後は「自腹」で好きな外食をされることを進言させていただきます。

宇田川氏はついでに面白いことを暴露していました。「月刊プレイボーイ 3月号」で掲載された「ミシュラン・ガイドの裏事情を語る」での座談会でのこと。この記事は私のブログでも2回取り上げております。
http://www.tomosato.net/blog/2008/02/post_326.html
http://www.tomosato.net/blog/2008/02/post_328.html
その対談の出席者の一人、伊藤章良氏(イベントプロデューサー&フードライター)が山本益博氏の信奉者のようで「山本先生!」と呼んでいたというのです。ブログでもちょっと書きましたが、マスヒロさんの影響力を借りてライターとしてこの業界で成り上がり本の出版をしたい意欲のためのスリ寄りなのでしょうか。宇田川氏は大学で教鞭とって作家であるのに「宇田川さん」と呼ばれたとにちょっと不満も申されております。
しかし、世のフード系ライター、外食好き、食通で山本益博氏を「先生」と崇める人がいたとは驚きです。
何考えているんだ、この人は。長く一般人より多くの外食をしていると言っている伊藤さんが、この業界でのマスヒロさんの実態をまったく知らないとは思えません。知らないなら彼にはまともな情報が来ないということです。マスヒロさんの行状を知りながらも「先生」と呼んでいるとしたら、彼も同じ穴の狢なのでしょうか。
どうか「先生」本人に数々の悪い噂や話の真偽を確認してもらいたいものです。「かどわき」主人に聞けばすぐわかりますけど。
そう言えばQサイト時代、コラムで伊藤氏を取り上げたことに対する邱さんへの直訴抗議メールには「邱 先生」とあったことを思いだしました。Qサイトにこのような不愉快なコラムは必要ない、サイトや他の執筆者にも悪影響を及ぼす、といったような内容だったと記憶しております。
しかし、面識もなく教えを乞うたこともない人にいきなり「先生」をつける伊藤氏の処世術には頭が下がります。こんなこと書くとまた抗議メールがくるかもしれませんが、立派に月刊誌で対談とはいえデビューされている公人ですから仕方ないでしょう。
「親ガメこけたら子ガメもこける」ではないですが、信奉するマスヒロさんが料理評論家としての生命危機に陥ったとしたら、ようやく露出が多くなってきた伊藤章良氏ですが、運が悪いとしか言いようがありません。
彼がマスヒロさんを信奉し「先生」と崇める姿勢でライターを続けた方が、一般読者により「悪影響」を与えると私は考えます。

2008年02月22日

「世界料理サミット」とは」何だ?

最近は業界の裏話などディープな情報をいただいており、ネタ切れを心配することが少なくなりました。ここにあらためて御礼申し上げます。
本日のネタも読者の方からの一報であります。
来年2月の3日間、世界的に有名なシェフたちを呼んで、東京フォーラムで開催される「世界料理サミット」をご存知でしょうか。
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_02/t2008021931_all.html
http://www.tokyotaste.net/jp/greeting/greeting.html
参加予定のシェフは、フェラン・アドリア(エル・ブジ)、ヘストン・ブルメンタル(ファット・ダック)、トーマス・ケラー(フレンチ ランドリー)、和久田哲也(テツヤ)、ガニエール、ロブションなど錚々たる顔ぶれ。
業界の人材育成、交流促進、日本食文化の普及、食育に対する関心の向上などを基本方針にしているようですが、有名シェフによるデモ、イートインによる料理の提供、スポンサーのワークショップ、食育の普及・推進、展示会などで構成されるようですから、業界関係者だけではなくグルメ、一般人、ミーハー客を最大のターゲットにしようとしているのではないかと考えます。

実行委員会(理事会)の理事長がキッコーマンの茂木会長、その他理事には味の素、外食産業向け卸、そして三國氏、村田氏、脇屋氏、片岡氏など有名露出料理人まで名を連ねていますから、その思惑が見えてくるというものです。
活動実態があるとは思えない「日本フードアナリスト協会」の検定試験委員である力石氏(飲食業界、ホテルなどのコンサルグループの代表)や田崎信也氏も嗅覚するどいのか理事になっておられます。そしてあの服部校長も実行委員長に就任。服部学園関係者として、校長の妹さんや息子さんまで理事になっています。この理事構成、ちょっとおかしいと思いませんか。しかも息子さんまで服部姓ですから驚きです。小山薫堂氏も理事になっていますから、理事のステイタスってまったくないに等しいのではないか。
このメンバーを見てしまうと、この「サミット」の狙いの一つが見えてしまう気がします。商売上手な方、「食育」を商売にしようとしている方がかなり集まっていると思うのは友里だけではないでしょう。

しかし、「食育」とは「国民一人一人が、生涯を通じた健全な食生活の実現、食文化の継承、健康の確保等が図れるよう、自らの食について考える習慣や食に関する様々な知識と食を選択する判断力を楽しく身に付けるための学習等の取組みを指します。」とあります。
最近は自宅で出汁をとっている家庭がどのくらいあるでしょうか。業務用加工食品に必ずと言っていいほど入っている味の素、もとい化学調味料、いや旨み調味料でしたっけ。鈍感なJ.C.オカザワはてんこ盛りの「忠弥」の煮込みや焼きトンを絶賛していますが、私も必要悪というか廉価な料理には避けられない魔法の調味料だと思います。でも、その利便性から本来の「食文化の継承」が阻害されてはいないでしょうか。
堂々と「食育」をテーマにしている催しに、旨み調味料会社が参加しているところが私には理解できません。
決して存在を否定しているわけではありません。混ぜ山葵と同様、それなりの食材や調理には必要だと思いますが、自称とはいえ「サミット」と崇高なタイトルをつける会合に、表だって「旨み調味料」がでてくるのにちょっと違和感を覚えるのです。
化学調味料が大好きなマスヒロさんやJCも理事に就任されると完璧な理事構成になりますね。

2008年02月18日

ニューズウィーク 日本版3月号

TVではなく出版系では珍しい「ミシュラン擁護」の特集記事があるとマスコミ関係者から聞いて購入しましたこの雑誌、いやはや何とも言えない読後感でありました。
「世界が見た美食都市 TOKYO」とのタイトルを見ただけで、ミシュランサイドに立った論調になっていると推測されるのですが、内容はミシュランに頼まれたのかと思うほどのもの。ミシュラン出版で沸き起こった不満、批判もちょっと書いてありますが、ほとんど検証なしでミシュランサイド、料理人サイドの口上などをそのまま垂れ流しているだけでありました。

「小十」はオープンして数ヶ月客入りが悪く、ミシュラン掲載で脚光を浴びることになる、とありますが、この雑誌の編集者たちは小十へミシュラン掲載前に行ったことがないことがすぐわかりました。私の記憶では、マスコミ露出の助けもあったのかオープンして数ヶ月で客が付き、以後何年も予約が難しくなっていたはずです。私も数週間後の予約が取れなかったことが何回もありました。
「菊乃井」では、かつお節は九州、昆布は北海道から取り寄せる、とあります。今どき珍しいことでしょうか。「菊乃井」の半値で提供している和食店でもこのくらいの食材を使用しているはずです。もっと産地を絞った食材を使用しているはずですが、まったくその辺の知識がない。

「ジョエル・ロブション」のシェフ、ベルゼローゼ氏は「日本には本物のワイン通が多い」と高く評価していることが載っています。
日本のワイン愛好家は知識が豊富で、世界各地の極上ワインをリーズナブルな価格で手に入れる方法も知っている、とありますが、本当に実態をご存知なんでしょうか、ベルゼローゼ氏やニューズウィークの編集者たち。
私は友里としてデビューするまで、その「ワイン通」という人たちの末席に立たせていただいていたと思っておりますが、ワインサークル、ワイン会などに頻繁にご出席している方々が、皆それほどの知識を持っているとは思いませんでした。ワイン価格に対しても非常に寛容な方が多い。
大手国内インポーターのオークション会場では、連れてきた美女たちにパドルを上げ続けさせて落札価格を無茶苦茶上昇させてしまう富裕なワインコレクターたちの光景を毎回目にしました。
一般ピープルのワインオタクや世に言うワイン通もほとんどは百貨店やショップのセールに早朝から駆けつける程度でありましょう。
世界の市場価格やリーズナブルな価格で購入したい人たちもいないわけではありませんが、せいぜい小さなインポーターに登録して欧州のマーチャントにインデントで注文するか、クリスティーズなど海外のオークションへ応札するしか方策がないはずです。
だいたい、リーズナブルな価格で手に入れる方法を知っている人が多いなら、「値付けの高いワイン」しか置いていない「ジョエル・ロブション」に行く客がいるはずないではないか、と私は突っ込みたくなります。

確かこの雑誌の編集長は、TVのワイドショーなどのコメンテーターをしている竹田さんではなかったか。他のタレントと違ってなかなか重みのある発言をしていて好きなコメンテーターの一人だったのでちょっとがっかりしました。

今週木曜にアップする「モウラ」で、ミシュラン調査員がワインをボトルで頼まないで「葡萄マーク」をつけているのではないか、といった問題提起をしております。リストだけ眺めて在庫をまったく確認していない?
もしかしたら昼だけの訪問かもしれません。取材期間や予算の制限からランチだけの訪問で終わらせている可能性も考えられます。
具体的に指摘しておりますので、ぜひご覧ください。

2008年02月13日

「やま祢」の鍋用フグにはなぜ臭みがあるのか?

「モウラ」の「星付きレストラン ほんとうの味とサービス」の第7回(2/7付)での、「やま祢」の鍋用フグだけがなぜ臭みがあるかとの問題提起に対し、先日「シェ・ワダ」閉店に関するコラム(2/3付)でリンクを張らせていただいた「ワインとピアノのある部屋」というブログでわかりやすい解説をしていただいているのを見つけましたので、ここに紹介させていただきます。

未だ友里の「モウラ」をお読みになっていない方はまずはご覧ください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/?p=17

ミシュランガイドの「味噌鍋ではふぐ特有の臭みを抑える為に広島産の白味噌を用いた味わい」という紹介文に友里は、「臼杵ふぐ 山田屋」や「味満ん」の鍋は白味噌仕立てではないが臭みは感じない、なぜ「やま祢」の鍋用フグだけ臭みがあるのか、ミシュラン調査員は検証なしに店の宣伝口上をそのまま垂れ流して行数稼ぎをしている、と問題提起しました。

次にその「ワインとピアノのある部屋」(2/11付)をご覧ください。
http://dks.moo.jp/wine332/
第二パラグラフでその内幕が解説されております。
最近は技術の進歩で「養殖」でもほとんど臭うことはなくなったとのこと。
白味噌で匂いを隠すということは、かなり鮮度が落ちたものか、他国の養殖ものではないかとの推測であります。

実際の仕入れを調査できないのであくまで推測の域を出ませんが、「やま祢」では鍋用のフグは刺身とは別質のものを使っているのではないかと思ってしまいます。
「山田屋」、「味満ん」だけではなく、「銀座 福治」、「い津み」といった高額店は勿論のこと、「たらふく」の養殖ものでも鍋フグの臭みを特に感じなかった友里。

件のブログにも書かれていましたが、ミシュラン調査員は本当に旨い河豚を知らなかったということでしょう。

2008年02月12日

「ラ・ソース古賀」が閉店

読者の方からの第一報で知りました。代々木上原のフレンチ「コム・シェヴ」の裏メニューの「カレー」をメインにオープンした「ラ・ソース古賀」が1月末をもって閉店したそうです。
オープン当初から訪問を繰り返し、その値付け、品揃え、内装を含めたコンセプトから銀座という立地では営業が厳しいと指摘していたのですが、考えようによってはよく2年半も持ったなと思っております。
オープン当初は「さとなお」さんや山本益博氏も絶賛したからか、そこそこ客が入っていたかもしれませんが、直ぐに息切れ。
割引券を出す、通し営業をやめる、古賀シェフが写った電気看板をはずす、1年経たずに夜はビストロ系に転向、など下降線をたどる店のお決まりのパターンである「コンセプト変更」を繰り返しておりました。
この店は多分古賀シェフと資本関係のない会社が運営していたからここまで持ったのであって、古賀シェフ単独の経営でしたらもっと早く結末が来ていたと考えます。

「裏方が表に出てくるとロクなことがない」は料理の世界でも当てはまる定説であったのでしょう。
カレー単体料理店は、少ない人件費で効率的に如何に回転を良くして客をこなすかが勝負の分かれ目。客単価増を狙って単品価格を上げ、ビール以外にワインまで用意する意味はなかったということです。
以前紹介しました「流行る店」という本にも書いてありましたが、流行らないからと言って早々にコンセプトを変更すると余計にダメージをくらうということです。客に不入りを見透かされるからです。
最初からビストロ系の店にして、フレンチの裏メニューである「カレー」も出す店、というコンセプトでオープンしていたら、同じ結果になっていなかったかもしれません。

「さとなお」さんやマスヒロさんには、店が存続できるか、コンセプトが間違っていないか、などヨイショして食べるだけではない、まともな検証をしながら店を取り上げてもらいたいものです。
それにしてもマスヒロさん、自身が直接関わったと言われている「リョウリ ゲンテン」に続いて、褒めたこのカレー屋も時おかずの閉店。見る目というか、料理店をプロデュースする能力が本当にあるのでしょうか。
自分が担当する週刊誌や月刊誌で取り上げるから流行ること間違いなし、とプロデュースやコンサルの営業をしているのかもしれませんが、「れい家菜」を挙げるまでもなく、そんなに甘いものではないのはご本人が一番ご存知のはずだと思います。

流行る店にすることはある意味簡単。利益を追求せずすべて客へ還元すれば良いだけのことですが、それでは商売として成り立ちません。如何に利益と客への還元のバランスをとるか、これが難しいと思います。
こんな事を言っては驕っていると批判も受けるでしょうが、これからオープンを考えている経営者やシェフは、マスヒロさんではなく一度友里に相談いただければ、少なくとも流行らない店をオープンしてしまうリスクは少なくなると考えます。

2008年02月08日

六本木ヒルズが大リニューアル!

週刊文春に、オープン5周年に合わせて60店舗前後を入れ替えるとの記事が載っていました。閉店は55店舗、新規オープンは32店舗、リニューアルは22店舗だそうです。
当初は30〜50代の女性をターゲットにしていたが、今後はファミリーと女性と同伴の男性向けの店舗を充実させていくとのこと。そういえば、外から見ていつ客が入っているのかと思うような店もありました。
森ビルは訪問者数を誇っていましたが、「見るだけ」の客が多くて観光地化してしまい、観光客には向かないテナントの売り上げが伸び悩んだということでしょう。

「ヴェルサーチ」、「コーチ」、「レオナール」などが撤退するそうです。確かにこれらの店がここに出店する意味がそれほどあるとは思えません。ヒルズ内観光ツアーを企画して訪問客数増を狙った営業努力が、かえって高級テナントの足を引っ張った格好になったのではないでしょうか。新規に出店する店舗は知名度もイマイチで全体的に「安め」の店が多いそうです。
しかし撤退する各店舗、5年間の収支決算はどうだったのでしょうか。今後も再開発ビルへの出店を考えている店はより慎重な検討が必要でしょう。
こうなると表参道ヒルズも近いうちに見直しがあるのではないか。当初からこんな再開発地に出店する意味があるのかと疑問の「ハリー ウィンストン」。取扱商品の価格が表参道ヒルズのコンセプトとまったく合致していないと思うのは私だけでしょうか。

友里として飲食店についても述べなければなりません。HPで閉店する店を調べたところ、面白い傾向がわかりました。「とんかつ まい泉」と「とんかつ かつくら」と「とんかつ店」がすべて撤退するようです。ミッドタウンの「平田牧場」は相変わらず人気のようですから、ヘルシー志向で「とんかつ」自体が敬遠されているわけではないと思います。場所、値付け、味と色々な要素が絡み合っての結果だったのでしょう。
新規出店での注目は、「八坂通り An 京割烹」。「祇園 さゝ木」の主人、佐々木浩氏のプロデュースとなっていますが、実際の運営会社は「ワイズテーブル コーポレーション」です。ワイズテーブルは、クオモ氏や大西氏、辻口氏だけではなく、和食の有名人も取り込んだようです。ヒルサイドの地下2階ということですから、高級割烹ではなく割と手ごろな価格の和食店であると推測されます。
果たして5年後、またまた大規模な入れ替えが必要になるかどうか、それは森ビルの手腕にかかっていると考えます。

2008年02月03日

大阪高麗橋「シェ・ワダ」が閉店

門上武司氏が懇意というか、全面的にバックアップしていた大阪の有名なフレンチ「シェ・ワダ」が先月25日で閉店したそうです。
何人もの読者の方から、「過大評価の店なのでぜひ取り上げて欲しい」とリクエストいただいたのに、ついに未訪問のまま消えてしまいました。申し訳ありません。
そして面白いことをやはり読者から聞きました。この仲良しの門上さん、閉店の1週間前(1/18)に自分のブログでいつものように絶賛しているのですが、その様は7日後に閉店するようなニュアンスがまったくありません。もしかしたらご存じなくいつものようにバックアップしてしまったのでしょうか。
http://www.kadokami.com/blog/archives/2008/01/post_153.html

「シェ・ワダ」、東京でも結構有名なのに、地元ではあまり評判がよくなかったようです。
「ワインとピアノのある部屋」というブログを主宰されている方(かなり食の知識と経験、そして人脈があるようです)も2/2の最初のブログでこの店の閉店について書かれておりました。
http://dks.moo.jp/wine332/

あの「さとなお」さんも「シェ・ワダ」を珍しく全否定というかまったく評価していません。
http://www.satonao.com/kansai/minami.html
「LOVE!」マークにまったく赤色がついていない。今後の副業活動を拡大するためかスタンス転向、店に対してシビアな評価を封印した彼がまったく評価していないのですから、これはかなり良くない店なのか、味が濃くなく上品すぎる店なのかのどちらかだと思います。
どちらかというと評価が甘くなる「食べログ」でもそれほどよく書かれていません。
http://r.tabelog.com/osaka/rstdtl/27004141/

先月末から「祇園 さ々木」の佐々木氏たちと欧州旅行している門上氏、気にいったというか近寄ってくる料理人を必要以上に過大評価する癖があると思うのですが、「さとなお」さんがここまで褒めない店というのは極めて異例。世間からかい離した門上氏の「店評価力」は、マスヒロさんと同じく一般客や友里には理解できるものではないようです。
追記
読者の方から情報メールをいただきました。和田シェフは閉店の数日前に個人的な都合で退社が決まったとのことだそうです。ただしこれは、あくまで情報であることをここに明記させていただきます。
突然の辞任としても、門上氏には事前に知らせなかったということでしょうか。

2008年01月31日

GOETHE(ゲーテ 幻冬舎)のミシュラン批判を読んで 最終版

今回が最終版であります。よくここまで同じ雑誌で引っ張ったな、とのご批判もあるでしょうが、なかなか友里的には面白い特集記事だったものでネタに使わせていただきました。
さて最後を飾るのは、最後の2ページで表記されている「ゲーテが選ぶ東京レストラン50軒!」と「本当なら、体を張ってでもあなたが行くのをお引き留めしたい店」についてであります。

ジャンル毎にまとめられた「ゲーテおススメの店50軒」。知らない店もいくつかありましたが、味わい、嗜好は人それぞれなので絶対的な正解があるとは思いません。「京味」や「北島亭」のように誰でも納得の店とは別に、いくつかの疑問の店が紛れ込んでいたのでちょっと触れてみます。

フグの「めうが」、どう味わっても旨み調味料を多用しているとしか思えない後味なのですが、そんなことは関係ないのでしょうか。刺身は昆布〆みたいにも感じました。焼きフグには味塩が添えられてあったし。イチゴにかけられていたコンデンスミルク、小学校以来何十年ぶりに舐めちゃいました。
「松下」、「井雪」、「フォリオリーナ・・・フォルトゥーナ」などは正に好みの分かれるところでそれほど気にはならないのですが、「室井」に「キャンティ」は「ベスト50」と言うにはあまりに甘すぎると思うのは友里だけでしょうか。

もう一つの企画「行くのを引き留めしたい店」。14店の中に「ナリサワ」が入っていたのには驚きました。値付けやサービスなどで疑問を持っていましたが、料理自体はそれほど悪いとは思っていなかったからです。
「水谷」も意外。「次郎」の半値であのタネ質ですから3つ星かどうかは別にして、私は行ってみる価値があると思います。
このことに関して、読者の方から「ゲーテ批判」というか「見城社長批判」をしているブログを教えていただきました。雑誌の編集関係の人のようです。
http://gajiroe.exblog.jp/7356266/
ちょっと気になったのでコメントします。
「水谷」擁護はいいのですが、事実と違っているところがあるのではないか。確かにオープン当初は小僧さんと女将さんでやっていたと思いますが、出身の「与志乃」関係の2番手を招いているはずです。握りは水谷氏がやっていますが、サク取りなどは彼がやっているのを何回も見ております。多分この方、1〜2年訪問していないのでしょう。(読者の方からご指摘を受けました。この2番手の方は昨年の10月でやめられたそうです。友里もちょくちょくは行っていないということです。)
それに「京味」の西さん、一見の人にも愛想いいですよ。

それから私のことにも触れておりました。京都の和久傳の若き料理長が急逝されて、それが私の「あぶらぼう批判」とあたかも関係あるかのような言い回しです。でも、何の検証もないはずで、いかがなものか。
しかし料理長が亡くなったことはまったく知りませんでした。ご冥福をお祈りします。

後の店はだいたい想定内というか納得の店(行ってはいけない)がほとんどだったのですが、もっとはやくこの雑誌を発売してもらいたかった。
もう「シェ・松尾」と「万歴龍古堂」へは行ってしまったからです。結果は「ゲーテ」の通り。体を張って引き留めたいお店であると友里も考えます。

次回は「月刊プレイボーイ 3月号」の山本益博氏、宇田川悟氏、横川潤氏、伊藤章良氏の対談について述べてみたいと思います。

2008年01月30日

GOETHE(ゲーテ 幻冬舎)のミシュラン批判を読んで その3

友里はミシュランに足向けて寝られません。孤軍奮闘の批判が珍しかったからか、発売前後に色々なところからお呼びがかかりました。TV初出演も経験し、週刊誌だけではなく月刊誌にも初登場、そして「モウラ」でミシュラン掲載店の特集企画、今年は友里、ミシュランで食べていると言っても過言ではありません。(実際は大赤字ですけど)
見城社長に言わせると、山本益博氏だけではなくこの友里も「人のふんどしで相撲をとっている」ということになるのかもしれません。
そして今週もミシュランネタでブログ数を稼いでおります。ミシュランガイド、今年以降売れ行きがガタ落ちして日本撤退となったら友里に稼ぎネタがなくなります。批判しなければ友里の存在価値がなくなり、批判が世間で認められてミシュランが埋没したら稼ぎネタを失ってしまう、ジレンマの友里征耶であります。

さて、「ゲーテ」にはあと二人、批判記事が掲載されています。
まずは宇田川悟氏。
ガイドは、唖然、呆然、落胆、失望、そして怒りが沸々と込み上げてきた。店からもらった資料に適当に手を入れただけの駄文、ライターも編集者もいない、とかなりの批判をしています。しかし、月刊プレイボーイの対談では一応ミシュランを批判していますが、マスヒロさんにほとんど追随というかしっかりサポートしていますから、どういう考えで「ゲーテ」の仕事を引き受けたのでしょうか。見城社長がマスヒロさんを真っ向批判しているのに、マスヒロさんと仲の良さを感じさせるトークをしているのが理解できません。

もう一人はフードライターの藤田実子氏。まったく私は彼女の存在を知らなかったのですが、逆に彼女からも「あんたのことなんか知らない」と言われそうです。
日本人を「権威やブランド、新しいものに飛びつく愚かな国民」と分析した戦略に、バカにされた印象で反感を覚えたと立腹されております。友里もまったく同感。
最初から真剣にいいものを作ることは諦めていたのではないか、という推測も「その通り」ともろ手を挙げて賛成。
来年以降は今回以上に掲載辞退が続出するに違いない、にも拍手を送りたい。
でもちょっと待ってよ、どこかで聞いたことあると思っていたのですが、これってほとんど友里が「文藝春秋」や「週刊現代」で書いてしまったことなんですね。他のライターに参考にしていただいて嬉しい気持ちであります。

さて、ここで私はある企画を思いつきました。年末のミシュラン発売が近づくころ、「星降格予想」や「掲載拒否予想」をしたらどうか。
誰が考えてもおかしいと思われる店が結構ありますから、今後も日本で毎年発売していこうと思っているなら批判をある程度反映してくるのではないかと思います。このままの味音痴な料理判断と、雰囲気と本数だけ多いワインリストの有無だけで星数を決めていくなら、今年は売れ行き激減、来年はまったく相手にされなくなると考えます。日本で20万部、30万部売れたこと自体が異常。去年までは、世界100カ国ですべてのミシュランガイド総計で80万部しか売れていないんです。東京版が総売り上げの2割、3割なんてそう長く続くはずがありません。
マスヒロさんは星予想で昨年稼いでいましたが、友里は今年、「星降格予想」で、もしくは降格があからさまになるのを嫌っての「掲載拒否予想」で売る、というのはいかがでしょうか。候補のお店は沢山あります。
各週刊誌の編集の皆様、ご検討いただければ幸いです。オファーがなければブログネタにします。(ミシュランへの皮肉で半分冗談です)

2008年01月29日

GOETHE(ゲーテ 幻冬舎)のミシュラン批判を読んで その2

本日は幻冬舎代表取締役・見城徹氏の談話を中心に考えてみたいと思います。
「癒着」、「汚職」、「手抜き」、「無責任!」「ふざけるな!ミシュラン」、「だから、この本を信じてはいけない」とここまでよく書いたと感心するほどの過激なキャッチが目立ちます。
星付けの基準に疑問を呈し、店紹介本で批評がないとまでは確かに「ミシュラン批判」であったのですが、途中からというか2/3は山本益博氏の批判に費やしているのには驚きました。
タイトルが「批評がまったくない“トンデモ格付け本”。その選別の背後に見えた人物!」となっておりましたから、見城氏は山本益博氏がミシュランと完全に癒着していると思っているようです。マスヒロさんのアドヴァイスというか「推し」が星の評価に影響しているとの判断。これが本当なら見城氏も言っていますが、ミシュランはアドヴァイザーの人選を本当に誤ったと考えます。
友里はとてもここまで言い切れないと思いますが、考え方は似ています。見城さんとの対談の企画があったら、今度はぜひ実現していただきたいと思います。

しかし、本当にマスヒロさんが絡んでいるのでしょうか。私は彼ではなく、「東京最高のレストラン」系のヨイショライターが絡んでいるのではないかと勝手に想像しております。
ライター全員のおススメフレンチ「ル・マンジュ トゥー」が2つ星に輝いたのに加えて、「ドン・ナチュール」や「メゾン・ド・ウメモト 上海」の1つ星紛れ込みには過食のオコチャマ・来栖けい氏の影を感じます。「分とく山」の1つ星は大谷浩己氏の配慮かな、なんて思ってしまいます。「カンテサンス」の3つ星もどうかんがえても不自然。彼らが寄り付いていると言った情報がない「コート・ドール」が不掲載なのも頷けるというものです。

見城氏はマスヒロさんと以前は付き合いがあったから、「あまりに愚かで子供っぽい策略家ぶり」、「私利私欲の絡んだ癒着」、「もう20年近く会っていないが、かつては会うたびに品性下劣な男だと思った」、「自分の金では食べない男」と言い切れるのでしょう。
私のもとへも以前マスヒロさんと一緒に仕事をしていたという何人かの方から連絡をいただいておりますが、はっきり言ってよく言う人はいなかった。みんな半分喧嘩別れみたいになっているようです。

「ゲーテ」にはネッド・グッドウィンというオーストラリア人のミシュラン批判も載っています。「汚職(アンダーマネー)なんじゃない?」と疑われてもしょうがない、日本は評論家が広告塔になって、お店と仲良く手を結んでいる印象、となかなか的を射た発言をしていますが、自身は飲食店多店舗展開会社「グローバルダイニング」に所属している身ですから、同じく評価される側の人、あまり説得力はないようにも感じます。

おまけ
高島屋で小野二郎さんが握る「次郎イヴェント」、マスヒロさんも出演しているようですが、高島屋からは出演料だけではなくプロデュース料というかその他のものを得ているのか、高島屋関係者の方に聞いてみたい気もします。

2008年01月21日

「おとなの週末 2月号」を読んで 前篇

講談社のポータルサイト「モウラ」をお読みいただいたでしょうか。ぜひ、ご感想をお聞かせいただきたいと思います。
http://tomosatoyuya.moura.jp/
月・木の週2回更新なので本日が更新日なのですが、当分はシステム上の問題からかアップは夕方近くになるようです。決して入稿が遅れたわけではありませんので、ご理解のほどお願いします。本日の店は2つ星和食「菱沼」です。どのような結論か、古くからの読者の方には予想がつくと思いますが、まずはご覧ください。

もう一つ宣伝させていただきます。今週木曜、24日発売の「女性セブン」にまたまた「ミシュラン」ネタで登場予定です。先週半ばに、「ミシュラン掲載店のその後」といった内容で取材を受けました。数少ない?友里の女性読者の方にも抵抗ない読み物ですので、ご購入いただくか美容院などでお手に取っていただければ幸いです。

本日のブログは同じく講談社関係であります。毎月欠かさず購入している「おとなの週末」、友里のネタ源としてだけではなく、企画そのものが結構面白いというか為になるのでいつも楽しみにしております。
今月はミシュラン3つ星8店の「ドキドキ体験記」を面白く読んだのですが、その中で「やっぱり」といった記述がありましたので取り上げさせていただきます。
「カンテサンス」訪問でのこと。毎日予約電話をかけ続けること10日目にやっとつながりランチを予約できたそうですが、その際の店側のコメントに口あんぐり。
「電話がつながりにくいので、予約の変更などの連絡はこちらの番号で・・・」と別の電話番号を教えてもらったそうです。
私が思うに、電話を毎日かけ続けている人に、その「秘密の電話」も開示すればもっと利便性が増すと思うのですが、予約困難を長く演出したい店としてはそうは出来ないのでしょう。
私も客が少ない時期、当日行こうと昼前に電話をかけても話し中で全然つながらないことがありました。どうも受話器が上がっているようで、構わず店へ出向いたところ、そのまま入店できたのです。客入りは半分くらいだったでしょうか。理由は言いませんでしたが、意識的に受話器を上げていたとのことでした。「カンテサンス」は、ミシュラン掲載のはるか前から電話をつながりにくく演出していた店のようです。でも、これってある意味「予約殺到偽装」ではないでしょうか。
岸田シェフは横川潤氏が言うような天才ではないと思いますが、中には面白い、そして良い料理を提供する、今のところそれほど勘違いしていない将来性ある料理人だと思います。ですから、このようなあざとい営業戦略は、彼の足を引っ張るだけだと思うのですが、楽天・三木谷社長の義弟でありこの「カンテサンス」を経営している多店舗展開会社グラナダの下山社長がそのことに気づかないのが残念であります。
後編は「マスヒロさんネタ」を予定しております。

2008年01月10日

ジョージアン クラブの閉店がTV朝日で

昨日の日刊ゲンダイ5面でも大きく取り上げていた「ジョージアン クラブ閉店問題」。今朝はテレ朝のワイドショーでもやっていたそうです。わずかな時間でしたが、吉村オーナーのインタビューもありました。録画を見ましたので、ちょっとコメントします。
ミシュラン一つ星レストランの急な閉店、誰もが驚いたことでしょう。特にスタッフは星を取って意気が上がっていたはずですから、頂上から一気に谷底へ突き落されたのではないか。昨年末の緊急ミーティングではじめて通達されたと漏れ聞きますからその驚きは想像できません。
番組で吉村オーナーは、
「時代が求めるものではなくなった」と閉店の理由を述べていました。でも、後を受け持つ「ひらまつ」は、内装を少しいじるようですがほとんど箱はそのままに「オーベルジュ ド リル」をスタートさせるはずです。
つまり、箱が時代に合わなくなった訳ではない。また披露宴などバンケット会場としての利用価値はまだ充分あるはずです。
では何が時代に合わなくて閉店に追い込まれたかと言うと、それは料理そのものではないかと考えます。日刊ゲンダイにありましたが、業界筋の話では年商が1億円台に落ち込んでいたとのこと。盛況時には3億はあったと聞いていますからその落ち込みはかなりのものです。
恐らくかなり前から閉店を考えていて、「ひらまつ」との契約を煮詰めていたのでミシュランの星を取ったくらいでは方針転換できなかったのでしょう。譲渡額の決定が星発表の前後ではかなり違うと思いますが、「ひらまつ」はいい買い物をしたと考えます。
当たり前のことですがレストランは「料理」がなんと言っても基本です。時代に合わなくなった料理なら変えればいいと思うのですが、もともと「食」にはあまり興味がないように見えた吉村オーナー、以前の情熱がなくなってしまったのでしょう。

昨日の新聞で「タイユバン」のオーナー、ジャンクロード・ブリナ氏の死去を知りました。昨年の2つ星降格など色々と心労も重なったのでしょうか。
最後に彼を見たのは10年前くらいの「タイユバン・ロブション」のイヴェントでした。ご冥福をお祈りします。

2008年01月09日

ミシュラン効果もピークを過ぎた?

一時はどうなるかと心配したミシュラン掲載店の予約。問い合わせが殺到するのは予想できましたが、発売直後は特に3つ星に予約の電話が集中したそうです。「水谷」、「小十」など一日中電話が鳴りっぱなしで一人スタッフを専門につけている、といった噂も聞きました。同じく3つ星の「カンテサンス」は、集客が順調でなかった時期も昼間に受話器を上げていたくらいですから、本当に予約電話が殺到してどう対処したのでしょうか。
とりあえず年内は2月以降の予約を受け付けず沈静化を待った店も多かったようですが、年が明けたらかなり状況が急変して驚いている店もあるのではないでしょうか。
読者の方からの情報ですが、年末までは昼夜一杯と断られていた3つ星店に年初であっさり当日入店することができたとか。また他の店でも、ランチは相変わらず難しいようですが、夜なら結構簡単に予約が入る店も多くなってきました。
はじめて訪問する読者はミシュランを読んで、まずは安い設定のランチを狙うのでしょう。とにかく「ミシュラン星付き店」へ行ったという話のタネを得たい人は、フレンチなどではクオリティが落ちる可能性のあるランチを回避することはしないようです。
また昼でも夜でもいいから、とにかくその料理と言うより「星の付いた店」へ行って来たということを自慢したい人が予約電話に殺到したことが容易に想像できます。
しかしこのような単発な客はあまり責任感を持っていないのか、簡単にドタキャンをしてしまうようです。いくつもの店をとりあえず予約して、際になってキャンセルする。もしくはキャンセル通知もしない予約客もいたのではないか。
とにかく販売部数を伸ばすため、普段食べ歩く趣味を持たない人たちをターゲットにキャンペーンを打ち、そのような人たち向けの内容にしてしまったミシュランですから、このような弊害が出てしまうのは無理ないことであります。
知人の話ですが、年末の2つ星和食屋、あっさり夜の予約が取れたそうですが、2日後に確認の電話が店からバンバンかかってきたそうです。「確認できなければキャンセルとなります」と留守録にあったそうですが、予約日の1週間前ですよ。あまりに神経質ではありませんか。おそらくミシュラン発売から1ヶ月、かなりのドタキャン攻撃をくらっての防衛策だったと思いますが、年末で忙しい時期の執拗な確認電話、結構迷惑に感じる客もいたでしょう。

年が明けて、そのようなミーハー客も少しは熱が冷めたのではないか。熱しやすく冷めやすいのが日本人の習性ですから。何カ月もたってから「ミシュランの店へ行ってきた」と言っても自慢にならない。やはり勝負は発売後1ヶ月の年内だったと私は考えます。
掲載された店には、一時の騒動に浮かれず地道な努力でこの年末に再び星を獲得できることを望みます。
掲載文があまりにド素人であるなどかなり批判を浴びましたので、次回の出版では判定基準含めてかなり修正してくる可能性があるからです。

2008年01月03日

ジョージアン・クラブがなんと営業譲渡

正月早々あまり嬉しくないニュースです。読者の方からの第一報ですが、あの西麻布のグランメゾン、ミシュラン1つ星のフレンチ「ザ・ジョージアン・クラブ」がどうやら閉店するようです。吉村オーナーが「ひらまつグループ」に1億6000万円で営業譲渡するとか。まずはひらまつグループのニュースリリースをご覧ください。
http://www.c-direct.ne.jp/japanese/uj/pdf/10102764/00067648.pdf
予定では5月からひらまつグループ運営の「オーベルジュ・ド・リル トーキョー」としてオープンするようです。
ミシュラン星付き掲載店として半年持たずの閉店はレコードではないでしょうか。ミシュランも何を調査しているのか。出版から1か月後に営業譲渡の基本契約の締結をしたということは、その数か月前から下交渉をしていたことになります。少なくとも出版時にすでに吉村オーナーの経営意欲はなくなっていたことがわかります。
最近はあまり集客が芳しくなかったとの情報を得ていましたが、ここまで深刻だったとは思いもよりませんでした。平日の一般客が少なくても、あの「箱」を生かした週末のバンケットさえ順調ならば継続が可能だと思っていたからであります。「ひらまつ」も昔、一時の不振をバンケットに活路を見出して乗り越えたくらいバンケットは粗利が稼げるはずなんですが、それも尻つぼみだったのでしょうか。
オープン当初は1日数組、いや1組といった日が続いたはず。それを乗り越え2000年前後にブレイクしたジョージアンですが、また元に戻ってしまったとしても、何か打開策があったのではないか。昔は値付けの安いワインを飲ませていただいた一個人客としてさびしい限りであります。またここで披露宴をした方たちも残念に思われるのではないでしょうか。
ジョージアンに関しては、何年も前からシェフの交代提言をしてきましたが、やはりグランメゾンは「シェフの使い捨て」が必須ではないかといった持論を確認した次第であります。

それにしてもひらまつグループ、この数年の席数の増大は尋常ではありません。ASO、コンラン、ボキューズなどいったい何軒造ったことか。ブランドをいくつも持つことによって、「屏風と飲食店は広げたら倒れる」という定説を回避しようとしているのでしょうが、この自転車操業のような出店ラッシュ、昔のソーホーズとの違いを証明するにはあと数年は必要でしょう。
今回ひらまつグループは、得意のバンケットで絶好の「箱」を手に入れたと考えます。宴会専門のような箱としましては「キャーヴ ひらまつ」がありますが、ジョージアンの建屋はそれをはるかに上回るインパクトがあります。しかし料理があの「リル ナゴヤ」並みで客が釣れるのかどうか。
「オーベルジュ・ド・リル ナゴヤ」は来週の日刊ゲンダイ、そしてブログで取り上げる予定ですが、簡単にいえば「高いだけの店」。名古屋地区のバブルで集客は順調なようですが、あの料理と値付けの高過ぎるワインをそのまま東京へ持ってきたらまずは食通はじめ自腹客は通うことはないでしょう。コンランと同じくバンケットをメインに考えているようですが、年間売上4億8000万円と最盛期のジョージアンの実績をかなり上回る目標設定、果たして目論見どおりいくのかどうか、ひらまつグループのお手並み拝見であります。
名古屋店のシェフは本店からの外人ではなく、数ヶ月「リル」へ研修に行っただけと聞きました。本店から回せるほど人材が豊富ではないようですから、この東京店のシェフもひらまつグループの人材から選ぶのではないかと思います。よって東京店も名古屋と同じようなクオリティにしかならないと考えますが、名古屋とおなじく盛況となるかどうか、その結果は今年末にはわかるでしょう。

2007年12月27日

やっぱり皿だけではわからなかったミシュラン調査員

ミシュランHPのプレスリリースに、ミシュランガイド東京版の正誤表が掲載されています。
店名など基本データの間違いを増刷版で何ら修正されていない不誠実さに、各方面の人から批判がでていましたから慌てて対応したのでしょうか。まずはご覧ください。
http://www.michelin.co.jp/media_center/news/corporate/071210-2.html

このなかで笑ってしまったのがP265での正誤対比です。選ばれたために、1つ星の権威を一気に陥落させてしまった店の代表格の一つ、「森本XEX」での記述の一部で、「千葉産の伊達地鶏」を「地養鶏」と修正しています。
この誤掲載の原因は

1、 調査員が食べて「地養鶏」を「伊達地鶏」と間違って判断してしまった。
2、 店側の説明を聞き間違えて書いてしまった。
3、 昨今の偽装問題の拡大で仕入れルートからの漏えいを恐れて、店側が慌てて説明を修正してきた。

この3点くらいしか考えられませんが、第一項はまずあり得ません。他の店の記述でも言えることですが、ミシュランは自分の検証をまったく載せず店側の口上しか垂れ流ししていないからです。「地養鶏」を食べて「地鶏」と間違える舌の持ち主で、知っている地鶏の銘柄が「千葉の伊達」だった、などという可能性はまずないでしょう。ここまでいい加減な調査員なら日本からの撤退を私はおススメします。
おそらく、第3項に限りなく近いのではないかと私は考えます。いくらミシュランの調査員のレベルが低いからと言って、「地鶏」とどちらかというとブロイラーに近い「地養鶏」の違いを知らなかったとは思えない。店側が「地養鶏」と発言して「千葉産の伊達鶏」と聞き間違うのは伝言ゲームでも無理ではないか。
どちらにしても今回、ミシュラン調査員は「鶏」の質が見分けられない普通の舌の持ち主だったということを自ら明かしてしまったということです。
おそらく日本人調査員も含めて、ヒラメ、カレイ、鯛、鱸など白身の魚の違いも食べてもわからないのではないか。何千、何万という数は必要ないですが、ある程度食べ比べた経験がなければわかるはずがないからです。こんな「地養鶏」と「地鶏」の区別もつかないような低レベルの調査員が「鮨屋」や「割烹」を評価しているのですから、如何に「ミシュランガイド東京版」がいい加減な評価であるかがわかるというものです。

話は変わりますが読者の方から銀座の「リョウリ ゲンテン」が閉店しているとの情報をいただきました。早速確認に行ったところ、1階と同じくバッグなどの展示フロアになっており、電話も留守録になっていましたから完全に撤退したようです。
角館の地だからこそ評価を得ていた料理人を勘違いさせ銀座に引っ張り出してきた山本益博氏。バッグメーカーのゲンテンをスポンサーにするという評論家の領域を踏み越える「プロデュース」をしてしまうこと自体も批判の対象ですが、あれほど雑誌で煽って宣伝したのにこの結果。
マスヒロさんの舌というか見る目もまったくたいしたことがないということがわかります。プロデュースのセンスもまったくない。
こう書くとご批判もあるかもしれませんが、飲食店をやろうとしている方は、マスヒロさん、犬養裕美子さん、山本コテツさん、小山薫堂さんなどに知恵を借りるよりこの友里に相談された方が流行る店ができるのではないかと思います。儲けることは絶対出来ないでしょうけど。
ネットでは友里が昔ワインバーを経営していて潰した、といったまったくのデタラメを吹聴しているアンチファンがいるようですが、飲食店の皆様、そのような事実はまったくありませんのでご安心ください。