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2008年05月31日

今年になって訪問した店 短評編 7

昨晩、エイクエントという人材紹介会社が主催するセミナー「ブランド解体図説〈ミシュラン〉」に参加してきました。
http://jobzine.jp/feature3.php?CID=188

読者の方からの情報で、このセミナーにミシュランガイド東京版の仕掛け人と言われる日本ミシュランタイヤ広報部執行役人の鈴木琢氏が出ると知ったからであります。
私はこの「仕掛け人」の存在を全く知りませんでした。日本ミシュラン社内でナレ氏と対談したためミシュラン内では面割れしている友里ですが、興味があったので敢えて敵陣へ飛び込みました。
詳しくは来週にでもブログで書きたいと思いますが、結論はミシュランウオッチャーの友里にとっては時間の無駄だったかも。面白いネタを仕入れることはできませんでした。少なくとも参加費5500円の価値はなかった。
プレゼンターとして鈴木氏のほかにヨイショ系雑誌関係者がでていましたが、この人たちの話がこれまたつまらないもの。あんな人たちの口車に乗って飲食店を造ったら、数年で忘れ去られてしまう結果となるでしょう。

さて、短評3店です。

ブルギニオン
久々の訪問。読者の方からシェフが「今年こそ星を目指す」と宣言していると伝え聞いて心配していました。繁盛店でミシュラン掲載を目指して何の得があるのでしょうか。
1万円のお任せコース、いつものようにこの質、調理、食後感ではCP良いと思います。しかし致命的な問題がますます悪化しておりました。
あまりに皿出しが遅すぎる。厨房が小さいためスタッフを増やしてもうまく連携がとれないのでしょうか。冷前菜、温前菜、魚、肉の4皿コースにデセールとテになんと5時間超え、日付が変わって帰宅につく羽目となってしまった次第です。いつものように4時間以上は覚悟していたのですが、ここまでくるとはまったくの想定外。「エル ブジ」のような30皿コースではないのですからこれはある意味苦痛でありました。

HOKU
野菜ソムリエの王理恵さんが週刊誌で紹介していた池尻のフレンチ?
3900円から5800円まで3コースありますが、3900円のプリフィクスに生ハムなど単品を1つか2つ頼めば充分な量。(2名です)
ウリの野菜のココット仕立て、根菜含めて種類も多く満足しました。
肉の豚、子羊もこの価格なら文句は言えません。
野菜好きにはたまらない店ではないでしょうか。残念ながら客が我々を入れて3組とあまり世間に認知されていないようです。ワインは3900円から用意されていて、安いものでも充分でしょう。この手の紹介記事では久々のヒットでありました。

ベージュ トーキョー
悲惨です。木曜だというのに4割くらいしか客がいません。ファミレス並みのキャパですから、この閑散さはあまりに寂しい。
食材も肉系は牛と豚しか用意していないなど(3万円の多皿コースを除くアラカルトと普通のコース)これでグランメゾンを目指しているのかと目を疑うメニューであります。
料理自身は悪くはなくシェフの才能を感じる調理なだけに、誠に残念。ソムリエやサービススタッフも若手が頑張っているだけに、この経営方針を大転換しなければ「ロオジエ」の背中は全くみえない後方集団のまま終わってしまうのではないでしょうか。
それよりまずホールをもっと小さくし、段差をなくし個室を造る大改造が先決かもしれません。
詳しくは6/5の「モウラ」をお読みください。

2008年05月30日

「モウラ」更新しています

ほとんど本決まりになったと思いますので宣伝させていただきます。
来週火曜日発売の「週刊朝日」に、ミシュランガイド総責任者ナレ氏と友里の対談が掲載される予定です。4ページにわたる記事だと思います。
対談自体はかなり前に行われたのですが、賞味期限がある内容ではないので、ちょっと延び延びになっておりました。
果たして友里はミシュランにとことん突っ込みをいれることができたか、過食のオコチャマのように、ナレ氏に子供扱いされて宣伝に利用されただけか、ご購入いただいてチェックしていただければ幸いです。
ページ制約などで対談のすべてをお見せできなかったのが残念ですが、機会がありましたら裏話含めてブログにアップしたいと思います。

さて、「モウラ」に、そば会席「翁」をアップしております。昔とかなり違った営業形態になってしまったのが残念。
お立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/

2008年05月29日

ミーレ ガイド 10月に出版

今朝のTVで明暗わけた2つのニュースがありました。
明は私が憧れる島耕作の社長就任会見、暗は船場吉兆の廃業であります。
課長になる前からずっと読んできましたが、まさか社長になるとは思わなかった島耕作。巡り合わせというか、これほど運が良い人はいないと思うんですけど(漫画ですからしょうがない)、うらやましい限りであります。何に憧れているかは申し上げられませんが、可能ならばあのような人生を送ってみたかったと思う人は多いでしょう。
船場の女将、最後の会見でやっと飲食店の良心が少しはわかったのかなと感じました。気づいたときは時すでに遅し、飲食店に限らず我々みんなが気をつけなければならないことだと思います。

さて、本年10月にアジア16ヶ国を対象にしたレストランガイドブック、「ミーレ ガイド」が発行されます。ミシュランと同じく、「ミーレ」とは欧州の企業、たしか電機メーカーだと記憶しております。
このガイドの特徴は、各ライターが選出した店をHPにまず掲載し、一般からの投票で順位をつけるというものです。
よく言えば、ミシュランとザガットの良いところ取りのようなものでしょうか。
日本地域では、この友里征耶のほか、山本益博御大、J.C.オカザワ、横川潤氏、園山真希絵氏などが参加しております。
このメンバーを見ると、ろくな店がリストアップされないではないかとお考えの方もいらっしゃるでしょうが、リストにない店でも一般から新たにリストアップを受け付けますのでご安心ください。
以下にURLを貼り付けますので、ふるってご参加いただければ幸いです。

英語版
http://www.mieleguide.com/

日本語版
http://www.mieleguide.jp/

さて以前ブログでちょっと触れました「ある人物」との対談、大事件がなければ来週発売の週刊誌に掲載される予定です。確定しましたら詳しくご報告させていただきます。
来週はそれ以外にもマスコミに登場するかもしれません。

2008年05月28日

「すきやばし 次郎」 半生まかないうどん

読者の方からのメールで、この饂飩の存在を知りました。この饂飩について述べているブログも読みました。
http://codawari.info/ginpatsu/archives/2008/05/post_911.html

小麦粉と塩以外に「でんぷんと酸味料」を加えた饂飩に、エキスで風味を、カラメルで色を、調味料で味を整えているという汁。天下の3つ星料理人が堂々とこんなものの宣伝に一役買っていることに興味を抱き、早速日本橋高島屋の地下で購入し、「かけうどん」で試食してみました。

まかないとして使ったら美味しかった、と二郎さんは思ったようですが、添加物の先入観も多少影響有るでしょうが、全然普通というか少なくとも美味しくは感じませんでした。
さば節、かつお節以外に鰹エキスをいれているだけではなく、ぶどう果糖液糖や水飴、MSGはもちろんのことステビアまで混入しております。
まかないと言うことは、若い衆に率先して食べさせているはずです。二郎さんや長男など、もう舌が出来上がったというか、これ以上進歩しない年の人ならまだしも、将来有る若者にこんな添加物入りの物を食べさせて何とも感じないのでしょうか。
給料安くても、せめて食べ物だけは本物(高くなくていい)を食べて勉強しろ、というのが修業先の親心と言うものではないでしょうか。

製造会社に頼まれて仕方なく店名を貸したのか、ロイヤリティーが欲しかったからか、真相はわかりませんが次郎もこの饂飩でとんだミソをつけてしまったと考えます。


2008年05月27日

「モウラ」更新しています

最近すっかり話題にならなくなりました山本益博氏と幻冬舎・見城社長との喧嘩、どうなったのでしょうか。
人の噂も75日、と当時は「法的対処」もちらつかせていたマスヒロさんですが、自身のHPでもいつも間にやら反論を削除しておりました。
すでに75日は経過してしまい、訴訟などはまったくせず「これにて一件落着」と考えているのでしょうか。
「タダ飯」問題に関して、証拠を提示して無実を証明しなかったと思うのですが、これで「お終い」とは第三者として非常に残念であります。
ただ私以外にもこの件に執着している人がいるようで、近々その内容を暴露するという大胆な発言をしているブログを見つけました。
参考に貼り付けます。
http://kanamew4585.jugem.jp/

さて、「モウラ」更新のお知らせです。ミシュラン2つ星の神楽坂の和食「石かわ」です。J.C.オカザワが大絶賛している店なのですが、その理由が今回の訪問ではっきりわかりました。
「味が濃い」料理ばっかりなんです。ぜひお立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/

2008年05月26日

ジェネリック医薬品について

4月17日付けのブログでコレステロールとジェネリックについて取り上げました。新聞記事紹介のTVを早朝見て、以前知人の医師や薬品メーカーの営業マンから聞いたことをざっと思い出して書き込んだ内容、かなり見識不足というか素人の暴論だったようで、医療関係者の方々から多くの指摘メールをいただきました。
ここにいただきました内容を私なりに理解して、簡潔に述べさせていただきたいと思います。色々と勉強になると言うか、裏を知ると怖いです。

ジェネリックについて
先発品と後発品(ジェネリック)は違う
組成は同じでもキレというか効能が必ずしも同じではない。しかもその組成の精度も後発品は悪い場合が多い。
後発メーカーは副作用の長期検証もしていない場合が多く、副作用の報告も遅い場合が多い。弱小メーカーなので安定供給の問題もある。
だいたい、医師の処方箋料は「ジェネリックの方が高い」。それでも院外処方の医師が先発品を処方しているにはそれだけの意味がある。

確かに私が関与している機械にしましても、同じ図面を見たとしても造る人、メーカーによって製品の性能は変わります。生産技術だけではなく、今までのノウハウ、トラブル解決の蓄積が違うからであります。
医薬品も同じなんですね。うっかりしておりました。
しかし、そんなジェネリックでありますが、TV宣伝を結構派手にやり啓蒙しております。処方箋料を高く設定して医師へも普及を促しているようですが、このような根本的なジェネリックの問題を開陳しないのはいかがなものか。
先発メーカーだけではなく、後発メーカーへも満遍なく「天下り」しているそうですから、役人たちは自分たちのことしか考えていないのかもしれません。

日本の医療費について
日本の医療費は世界レベルでは高くない。しかも全医療費における医薬品がしめる割合はそれほど多くない。医薬品だけを医療費問題としてクローズアップするのはおかしい。
また医師の技術料はあまりに安すぎる。

大きな手術でも保険点数はおどろくほど低いと聞いたことがあります。開業医の平均年収が3000万円以上なのに勤務医は1300万円しかないといったデータもいただきました。
しかしこの手の給料格差は、オーナーシェフと雇われ料理人、開業弁護士とイソ弁、大会社経営者とサラリーマン(もちろん私の属する中小、零細も含む)、
有名ソリストと楽団演奏者、座長と脇役俳優などでも見られる傾向なので仕方ないかもしれません。

メバロチンについて
コレステロール値が高ければやはり下げる薬を飲んだ方が良い、というのがほとんどいや、この件でメールをいただいた医師の方すべてのご意見でした。
ただし、メバロチン(商標名)ではなく違う薬の方がいいのではないかとのご意見もいくつもいただきました。
「メバロチン」は「スタチン」系のコレステロール降下薬だそうで、この「スタチン」には「メバロチン」のような「スタンダードスタチン」の他、後から開発された効果の強い「ストロングスタチン」という薬があるそうです。たとえば「クレストール」という商標名の薬だそうですが、こちらの系列の薬で「しっかりコレステロール値を下げて食べ歩け」との助言いただきました。

高脂血症だと開示したら、友里征耶はさぞかしメタボで脂好き、運動不足で滅茶苦茶な食生活をしていると思われるかもしれません。
特定されると困るのであまりはっきりは書けませんが、タバコは吸わず、血圧も高くなく、肝機能の数値も高くなく(これだけ飲んでよくこの数値で止まっているなと感心されます)、中性脂肪も高くなく体脂肪率も15%前後でどちらかというと筋肉質。マグロはトロより赤身好きでサシの入りすぎた肉は好きではなく、野菜は人3倍食べています。筋トレ、ボディパンプ、スカッシュなどの運動もそれなりにやっています。それなのにコレステロール値だけ昔から高いんです。
どこかで肝臓の機能が強すぎるとコレステロール値が高くなる、と聞いた記憶があるのですけど・・・


2008年05月24日

今年になって訪問した店 短評編 6

ひらまつグループがまたまた思い切った口上を打ってきました。
「5.24(sat)ワイン価格大革命!」と題してワイン価格(レストラン売り)のレベルを開示してきました。まずはご覧ください。
http://www.hiramatsu.co.jp/restaurants/paulbocuse-cave/news/revolution.html

私が常日頃言っているノンヴィンシャンパーニュが6300円。小売価格としたら安くはないと思いますが、レストラン売りではかなり安い。村名白ワインの4000円、ボルドー2級の5250円もかなり思い切った値付けだと思います。これなら料理がちょっと自分に合わなくても行ってみようかと思う「酒飲み」は居るのではないでしょうか。
でも、ワイン価格の安さを示すために引っ張り出された「エノテカ」、実名出されて迷惑ではないかと思ってしまいます。
「おいおい、レストランと同じ価格かよ。もっと安くなるんじゃないか」なんて思われて決してプラスにならないでしょう。引き合いに出されることを了解したのでしょうか。

さて短評です。

回し寿司 活 目黒
美登利寿司の新業態、回転寿司です。知り合いの編集者を通し、B級グルメライターで有名な「柳生九兵衛」氏から「今東京で一番の回転寿司」と紹介されて行ってきました。
昼も夜もかなりの繁盛。少ない回転寿司屋経験ですが、その中では確かにレベルは高いと思いました。本家の「美登利寿司」へも何回か行ったことがありますが、大差ないというか食後感はこちらの方が良かったです。
とは言っても、あくまで「回転」の範疇での感想です。

翁 恵比寿
モウラの確認で久々の訪問。えらく高くなっていますね。しかも単品料理が無くなっておりました。
うーん、この支払額で満足できるかというと?
詳しくは近々アップの「モウラ」をお楽しみに。

鮨 さいとう 赤坂
「すし匠」系ではありません。「かねさか」系の方であります。この手の店名の鮨屋、結構かぶっているようです。
タネ質など銀座の「かねさか」と同じようなものだと思いますが、「握り」は「かねさか」の主人よりこちらの方が安心して食べられます。
キャパが小さく店主との密着度が高いので、「口説き」系のカップルには向いていないでしょう。

2008年05月23日

「モウラ」更新しています

しかしミズノの社長も、もう少し「度量」を示せなかったのか。
水野明人社長は昨日、所属(契約?)の北島選手のスピード社製水着の着用に関して、「最終的には彼の判断」という考えを示したそうです。
ここまでならまずまず。しかしすぐ本音が出たようで、
「ミズノの水着を着用すると思う」と期待感を示すというか、プレッシャーをかけることを忘れなかった。
http://www.sponichi.co.jp/osaka/spor/200805/23/spor211153.html

このスピード社製水着問題、世間でかなり話題になっていますから、ことオリンピック用競泳水着では、ミズノ製よりスピード社製の方が高性能であることが周知されています。マスコミにこの問題を取り上げられる度、ミズノのイメージはダウンすることがわからないのでしょうか。
私なら潔く、水連との契約も含めて水着に関してはスピード社製に譲るというやせ我慢の「度量」を示します。そしてこの水着性能の報道合戦に終止符を打ちます。

「日本選手の日頃の努力と国民のメダル期待を熟考し、ミズノは勇気ある決断をしました。選手たちには我が社の製品に何ら遠慮することなく、記録が狙える水着を自由に選択していただき、全力を尽くしていただきたい。近いうちにミズノ製水着に戻ってくれるよう我が社のスタッフは努力を続け、それが実現することを私は信じています」
と言うような発言をすれば、日本の国民性からして「良く決断した」と「拍手喝采」間違いなしと思うんですけど。
つまらない見栄やプライドに拘らず「実」をとるのです。「度量」を示すことが、結果的には企業のイメージアップになり、社員のモラール向上につながると考えます。
渋々「着用黙認」みたいな発言、未練がましく企業としては良い印象を与えない失策だったと思います。

「モウラ」をアップしています。20歳であっさり和食から中国料理に転身した梅本氏の「メゾン ド ウメモト上海」です。
ぜひお立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/


2008年05月22日

すごいイケイケ路線だけど大丈夫?

「ワインプライス革命」と自称していますが、業界では「革命的な話題」になっていないと思われる「ひらまつグループ」。
ここ数年で、ASOブランド、ボキューズブランド、コンランブランド、リルブランドでいくつ店を増やしたでしょうか。
調理人やソムリエなどサービススタッフの質低下なく増員できているのか心配なのですが、今後もまだまだ増殖を止めないようです。

まずは2008年9月期中間決算説明会資料をご覧ください。
http://www.c-direct.ne.jp/public/japanese/uj/pdf/10102764/20080512152496.pdf

今期の売り上げ目標を100億円とし、既存店の増殖に加えて新たなブランドとの提携で5年後には150億円、低価格業態への進出、周辺事業へのM&A、更に「ホテル事業」への進出をも視野に入れて最終的には売り上げ300億円、経常利益30億円を目指すとしております。
まだまだイケイケ路線を終了して軟着陸をはかる気はないようです。

しかし世界的に見通しが立たないこの経済事情で、こんな強気の姿勢、大丈夫なんでしょうか。

今期9月期(中間)の数字を見てみますと、売り上げは50億あまり。前年度と比較して売り上げは33億円から50億円と急増しています。増収は、昨年度以降売り上げに貢献してきた新店(ボキューズ系、アイコニック系、リル系など5店舗)が稼ぎ出した数字で、既存店は売り上げに変化なし。
これはキャパ営業(箱物営業)の宿命でして、ゴルフ場もそうですが大幅な客単価の値上げを断行しない限り売り上げは頭打ちになります。成長性を見せたいため売り上げ増が欲しい経営陣が多店舗展開に踏み切る大きな理由なのですが、既存店(つまり古くなっていく店)の集客力の低下を考えると両刃の戦略と言えるでしょう。
集客数を見てみますと、新店のおかげで10数万人から30万人と3倍近くの増大ですが、売り上げは5割増ですからグループ全体としてはかなり「客単価」が低下していることになります。しかも「ブラッスリー ポール ボキューズ」が集客数の増大(17万人くらい)の70%を占めるという偏りです。
一般営業(普通のレストラン営業だと思います)と婚礼営業の割合は5:5から6:4と粗利の稼げる婚礼営業の割合が低下。
婚礼が出来ない「ブラッスリー」が集客増大の主体ですから当たり前です。
今後もブラッスリーを名古屋に出し、低価格業態に進出したらますますこの傾向は強くなるでしょう。粗利の稼げる婚礼事業の箱として「ジョージアン クラブ」は喉から手がでるほど欲しかったのだと思います。

今回「ワインプライス革命」で、集客増の貢献店「ブラッスリー」の更なる集客強化を狙わなければならないお家の事情を図らずも露呈してしまったわけですから、単純に客だけ呼ぶため店数を増やせば良いというわけではないようです。

昨年「カフェ デ プレ」からビストロ料理店に変更した「カフェ&ビストロ デ フレール プルセル」は今年になっていつの間にかビストロをやめてしまっておりましたが、この24日より1階を「カフェ デ プレ」に戻し、地下を「キャーヴ ド ポール ボキューズ」として再出発することになっております。
西麻布の「レゼルヴ」もいつの間にか「キャーヴ ひらまつ」に変更されています。既存店の中には厳しい店もあるようです。
スクラップ&ビルドという言葉もあります。ただ単純に増やせば良いというものではない規模に「ひらまつグループ」は達してしまっていると私は考えます。
イケイケ路線は、増殖による調理人やサービススタッフの質低下、既存店の陳腐化、ブランド同士の客の取り合い、多店舗展開イメージからの飽和感による客離れ、などのリスクをどう回避して規模の拡大を続けていけるのか。
まずは5年後の150億円売上、ROA10%以上の高収益な企業集団になっているか、お手並み拝見であります。


2008年05月21日

週刊文春の対談コーナーにナレさん登場

先週発売の週刊文春「阿川佐和子のこの人に会いたい」にミシュランガイド総責任者のナレさんが登場していたのを知りました。
「アガワのツッコミ、星いくつ?」の見出しから期待したのですが、阿川さんの突っ込みが今ひとつ踏み込み緩く、ミシュラン宣伝に一役買うだけ、ナレさんの思惑通りの結果となったようです。
ただ、今回の対談で面白い突っ込み所を提供してくれました。

掲載店が二軒つぶれた点について、「調査段階で兆候を感じませんでした」と弁解していますが、どこを調査していたのか。ランチとはいえ、「はとバスツアー客」を導入するくらい店内が寂しかった「ザ・ジョージアン・クラブ」の低落がわからなかった調査員、どうなんでしょう。
http://search.hatobus.co.jp/main/detail.php?id=6717

ミシュラン調査員に必要なものとして「胃袋が丈夫。好き嫌いがない。口が堅い。」を挙げていましたが、口が堅いと言われる調査員の素性がどうしてこんなにはっきり業界に伝わってしまうのでしょうか。口の堅さより自己顕示欲の強さが上回ってしまったのか。
ミシュラン調査員はCIAのエージェントみたいだが、食生活はもっと恵まれている、と軽口を叩いていますが、ワインをほとんど頼めない低予算の調査員、飲料生活には恵まれなかったようです。

ナレさん、飲食業界のタブーをバラしています。「ジャーナリストとか批評家はだいたい顔が知られているし、けっこうお金を払わないで食べる」と昨今問題になっているライターや評論家の「タダ飯」の存在を肯定しておりました。

東京版は生まれたての赤ちゃん。温かく見守ってくれ、とエクスキューズしているのも疑問。そんな完成度の低い本なら、なぜ発売するんだ。タダで配れ。

文章の稚拙さに関しては、「レイティングのプロだがライティングのプロではない」と開き直っております。それならば、ページ稼ぎの紹介文を無くせばいいだけ。お金取るべきものではないでしょう。

とまあ、阿川さんにはいくらでもより突っ込むところがあったのですが、日本のマスコミは割合一回の突っ込みで終わってしまうんですね。用意していた質問の回答に対し、アドリブで突っ込む能力に長けていないのでしょうか。
それにしても最大の突っ込み点、「店からの掲載拒否をなぜ否定する」がなかったのが残念。
この問題にとことん突っ込む人は居ないのでしょうか。

2008年05月20日

「モウラ」更新しています

「モウラ」の「ル シズィエム サンス」更新のお知らせですが、ここであらためてお詫びと訂正をさせていただきます。
コメント欄にも書きましたが、昨日夕方まで「見出し」と「本文」の一部に大きな間違いがありました。
まず「見出し」ですが、現在は「料理も美味、ワインの値付けも良心的。」とありますが、当初は「料理も稚拙、ワインの値付けも良心的。」と意味のつながらない表記でありました。見出し部分は友里が担当していないので私がチェックするまでわからなかったのですが、これは当初「料理も良く・・・」との表現が「稚拙」なので変更するよう編集が指示出したものを伝聞間違いでそのまま「稚拙」が書き込まれてしまったようです。
本文の間違いはレストルームの部分であります。現在は「個室とホール客兼用」との意味合いに修正されていますが、当初は「ホールスタッフと兼用」と大変な間違いを表記しておりました。外出時で原稿の入ったメモリーがなくて確認できなかったので、コメント欄では「友里の原稿ミス」になっておりますが、後で調べましたところ、編集段階で誤記してしまったようです。私の当初の原稿では「ホール」としか表現しておらず、より詳しく表記しようとして勇み足してしまったようです。
何はともあれ、お店に対しましては名誉の問題(特にレストルームに関して)でありますので、ここにお詫びと訂正をさせていただきます。
http://tomosatoyuya.moura.jp/

ところで今「パクチー」が流行っているそうです。専門店まであると聞きました。多くの芸能人も飛びついているとか。
本日発売の「女性自身」の184、185ページに「パクチー」の記事が載っております。そこに短いですが私もコメントしていますので、お読みいただければ幸いです。
最近では、「ミシュラン」以外で久々に声をかけていただきました。

2008年05月19日

ワインプライス革命への疑問

読者の方からの情報です。なんと「ひらまつグループ」は、「ブラッスリー・ポール・ボキューズ」の各店で提供するワインの販売価格を、ワインショップなどの小売価格と同等の価格に改定するというのです。まずは下記URLのプレスリリースをご覧ください。
http://www.c-direct.ne.jp/public/japanese/uj/pdf/10102764/20080512152474.pdf

驚きました。日頃ワインの値付け(仕入れ値への掛け率)が高い店が多いと問題提起している友里の口をふさぐ戦略、もし本当ならば「ひらまつグループ」の英断に拍手であります。

しかし大きな疑問が沸いてくるのです。
「ひらまつグループ」の経営理念である「日本におけるヨーロッパ文化の普及」の一翼として実施し、「日本において更なるワインの普及を目指す」、と崇高なお題目を唱えておりますが、本当に文化とワインの普及を目指すなら、この「プライス革命」の対象店をブラッスリーブランドの5店だけに絞らず、グループ全体の20店にするべきではないか。なぜ「ブラッスリー」だけでしか実施しないんだ。「ポール・ボキューズ」ブランドでも代官山の「メゾン」は対象外なのはなぜか。

はっきり言わせていただくと、プレスリリースにも最後の方で書いてありますが、「ブラッスリー・ポール・ボキューズ」各店の集客力を「更に」高めるのが主目的の、「窮余の一策」であると考えます。
ボキューズさん、日本への進出はこれが3回目のチャレンジなんですね。古くは銀座、比較的最近はアークヒルズで「ボキューズ」ブランドの店を出していました。銀座店(ミッドタウンのジョエルさんがシェフだったはず)の閉店理由は知りませんが、アークヒルズの閉店は客が来なかったからだと聞いています。
いつ行ってもガラガラで、閉店1年前には今回と似た「窮余の一策」というか「奇策」を打ってきました。ワイン価格を今までの「半額」にするという、ワイン好きには涙が出るほどうれしい方針です。逆に言うと今までが高すぎたということですけど。
私も釣られて何回か訪問しましたが、それでもそれほど客は増えず、閉店してしまったのです。

この「ブラッスリー」は、もう二度と日本へは進出しないと決めていたボキューズさんを、平松氏が必死に口説いての3度目の上陸だと業界から漏れ聞いております。
つまり今回の「窮余の一策」は、それほど「ブラッスリー」の集客が芳しくないことの証左であると考えます。
集客力を「更に高める」のではなく、単に「集客力を高めたい」だけの戦略と読みました。
以前のブログにも書きましたが、六本木の「ミュゼ」、夜は悲惨です。昼もオープン当初の行列はなく、11時に行っても入店できるようです。
こう書いてしまってはボキューズさんに怒られるかもしれませんが、どうやら「日本ではボキューズさんは通用しにくい」と言うことでしょうか。

「ヨーロッパ文化とワインの普及」と崇高なスローガンを抱えていながら、実施は「ブラッスリー5店」の限定。客が入っていない店でこの「革命」をするより、順調な「ASO」、「ひらまつ」の各店、そしてワインに詳しくない人が多く集まる「ブライダル バンケット」で「ワインプライス革命」を実施する方が、よほど「ヨーロッパ文化とワインの普及」に貢献できると思うのは友里だけでしょうか。
はっきり「ブラッスリー救済」が主目的と開陳した方が座りは良いと思います。

そしてもう一つの疑問。「ワインショップの小売価格」とはどんなものか。確かにインポーターの中には、「希望小売価格」を出している会社もありますが、私の知る限り、「ワインショップ」の価格はまちまち、つまりピンからキリまでであります。
ですから、保管など品質を考慮しながらも、ワイン好きは安いワインショップを探し回る、国内・海外オークションに参加する、海外のマーチャントから購入する、といった行動に出ているのです。
同じワインでも、「高いワインショップ」の方が「安い値付けのレストラン」よりワイン価格が高い場合があるのです。
たとえば広尾のフレンチ「ボン・ピナール」。この店売りのワイン価格より高いワインショップはかなりあるはずです。

まずは平松氏に「ワインショップの小売価格」とは何なのか、を要求したいです。
ワインショップの利益幅(2〜3割)を仕入れに乗せても「ワインショップ価格」は出来上がるわけですから、「革命」といえるプライス設定ではないと私は考えます。

最後に。リリースにある「収益に関しては若干ワイン原価率が上昇する」という意味がわかりません。
ワインショップ価格に改定してなぜ仕入れが高くなるのか。回転が速くなるので在庫期間も短くなり、原価的には有利になるはずなんですけど。「収益率が減少するが、集客力が上昇し、結果増益になる」はずです。(本当に客が増えた場合に限ります)
おわかりの方がいらっしゃいましたら、ご教授いただければ幸いです。
(早速ご教授いただきました。ワインを値下げることによって客単価が減少するので、結果原価率が上がるという意味ですね。こんなことがすぐわからないとは、また掲示板で叩かれそうです)

2008年05月17日

今年になって訪問した店 短評編 5

読者の方からのメールに驚きました。
なんと先日取り上げた「銀座 久兵衛」、ザ・ウィンザーホテル 洞爺への出店を取りやめたそうです。HPで「わく善」がそのまま掲載されているわけです。
しかし4/11付けの下記ニュースで4/25から営業開始と紹介し、実際予約した客が宿泊してから「出店取りやめ」を知ったそうですから、これは異常な出来事だと思います。
内情をご存じの方がいらっしゃいましたらご連絡ください。
http://web.spaz.jp/hotnews/879

「京都 吉兆」も「久兵衛」と同じく取りやめた方が無難だと思うのですが、徳岡氏はこの「久兵衛」の決断をご存じなのでしょうか。

さて、短評3店に移ります。

青木 西麻布
結構話題になっていますが、昼の客は少なかった。トリガイ、鯛などいいタネもありましたが、一番の問題は店長の握りの技術。本店で主に昼の「お決まり」や「テーブル客」を担当していた元2番手、自信がないのか握りがかなり小さく、しかもタネが「Uの字」になってしまって形が美しくありません。
しかし高額鮨屋が当たると儲けはデカイんですね。この西麻布店、地下一階、地上3階の豪華な建物なんですが、2階以上は青木家の住居と聞きました。土地、建て屋と自前で購入したとしたら、数億単位の出費のはずです。
若手職人の高額鮨屋独立が止まらないわけです。

豚組 しゃぶ庵
食べ放題で再訪。食べ放題は「けんとん 豚」と「黒豚」の2種。それぞれ野菜も食べ放題で2900円、3500円で死ぬほど豚しゃぶが食べられます。
社長曰く、普通のコースも食べ放題も肉質は一緒とのことですが、それが本当だとしたら私はこの店ではコースは頼まず食べ放題だけに徹するでしょう。
後日コース(食べ放題ではない)を食べた知人も、「肉質がそれほどとは思えない」と言っておりました。
しかし3000円前後で食べ放題(野菜も)を考えると、お得な店であります。

野じま
「青木 西麻布」の地下。こちらもあまり客が入っておりませんでした。(昼)
鯛の胡麻醤油漬けの握りがウリのようで、初めての客なら「鯛茶」みたいな味わいで面白いか。しかし「いくらの醤油漬け」とともに味濃い一品であります。
「青木 西麻布」より握りはましなものの、タネ質、仕事と銀座や赤坂の若手の高額鮨屋の中では普通レベルか。
タネ数がそれほど多いとは思えず、支払いは結構高かったです。

2008年05月16日

「モウラ」更新しています

昨日発売の「週刊文春」にミシュランのナレさんが出ています。阿川佐和子氏との対談であります。
先月来日したとき対談したんでしょうか。2009年版の発売まで半年近くとなって、そろそろ盛り上げていかなければとの思惑でミシュランサイドから声をかけたのかもしれません。
しかし絶好のチャンスなのに阿川さんのツッコミの緩いこと。発売後すぐに2軒閉店したことやヨイショ文、発色の悪い写真について質問していましたが、簡単にはぐらかされていました。
結局ナレ氏の独演会というか販促に利用されただけの内容にちょっとガッカリです。
「京味」や「銀座 小笹寿し」の「掲載拒否」について、「なぜ認めない」と突っ込まなかったのか。
今回のナレ氏の発言、更にツッコミ所満載です。機会がありましたらブログで取り上げたいと思いますが、この対談、ぜひ読んでおいていただきたいと思います。

さて「モウラ」に銀座の入れ替え制鮨屋「さわ田」をアップしております。
支払額が更に上がりましたが、食後感の低下を感じた今回の訪問。
ぜひお立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/

「ぎをん か波羅」の厨房内での面白い情報を読者の方から仕入れました。確認次第ブログにアップするつもりです。

2008年05月14日

京都吉兆が北海道へ進出とは

読者の方からのメールを見て驚きました。この時期に(といっても前から決まっていたのでしょうけど)、京都吉兆がウインザーホテル洞爺に出店するというのです。昨年名古屋へ出たばっかりなのに、翌年に北海道とは私には無謀に思える営業展開であります。
今年初めに同じ京都の有名店「美山荘」が撤退したホテルへの進出ですから普通は躊躇するはず。「美山荘」の撤退の原因を洗い出し、改善できると判断したのでしょうか。
摘み草をウリにした料理店が北海道の地を選んだことにも疑問でしたが、吉兆も大丈夫なのか。タケノコ、松茸、グジ、鱧、鯛、松葉蟹、京野菜など京料理の主役を張る食材は「新鮮さ」が命。東京の店が絶対かなわないのは、朝摘み、朝漁(間人蟹などは正確には前の晩でしょうか)の食材をその日のうちに提供するというのが大きな利点であります。でも北海道では難しいでしょう。
では北海道の食材を使うのか。北海道には北海道のすばらしい食材があると思いますが、これを使いこなす経験を果たして積んできたのでしょうか。
あまりの急膨張からか、名古屋店のクオリティの低さに驚いた友里でしたが、北海道の店の人材は大丈夫なのか心配です。

昔ウインザーへ行ったときタクシーの運転手から「このホテルは東京の人より関西の人が良く来る」と教えてもらいました。
今でも関西の方が多いとしたら、北海道まで来て京都吉兆の料理が食べたいものなのか。サミット主催決定後、外人客が増えたとのことで外人観光客をターゲットにしているならば、吉兆ブランドもある程度受けると思いますが、そう何年もサミット効果が続くとは思えません。
徳岡家には、湯木貞一翁の「店と屏風は広げすぎたら倒れる」の言葉が伝わっていないのかもしれません。

もう一軒、勘違い進出の店がありました。なんと「久兵衛」も出店とか。
http://web.spaz.jp/hotnews/879

4/25からの営業となっていますが、今現在のホテルのHPでは、寿司屋は「わく善」だけであります。
http://www.windsor-hotels.co.jp/toya/contents2/res_index.aspx

北海道の寿司屋が出店しているのに、銀座からもう一軒寿司屋を引っ張ってきたのか。ホテルのこの営業方針、私にはまったく理解できません。


2008年05月13日

「モウラ」更新しています

コメント欄への書き込みが少ないとアップしたら、沢山の書き込みをいただくようになりました。お返事を書き込むのが大変です。
友里殺すには刃物はいらず、コメント殺到させるだけでよい。返事に大方の時間を費やし、ブログやコラムに手が回らなくなるからです。

さて、コメントで気になるものがありました。「万歴龍古堂」のところですが、
・「宮下」とは何の関係もありません。
・「イエローデータ」とも何の関係もありません。
・和風ダイニングは狙っていません。
というものです。
http://tomosatoyuya.moura.jp/?p=43

コメント欄に書きましたが、「宮下」などをプランニングした「イエローデータ」の幹部(スタッフ)の一人の三好賢治氏がオーナーであると書いただけです。
またあの店構え、誰が見ても「ダイニング」でしょう。他人から「狙っている」と思われて当然だと思います。
どこを訂正して謝罪しなければならないのか、皆様からご意見をいただければ幸いです。

さて、「モウラ」に人気で予約が取りにくい「アロマフレスカ」をアップしております。はやくも沢山のコメントをいただいております。
ぜひお立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/


2008年05月12日

ヨイショライターや評論家には矜恃がないのか

ライター&エディターの関谷江里さんが「ぎをん か波羅」から報酬を得て店宣伝に徹しているようだといった問題点を提起したばかりですが、実は他にも似たようなことをやっているライターがいるようです。

梅谷昇氏、昨年雑誌で顔を隠した写真を見ましたが、その前に顔を晒していましたからまったく意味ないパフォーマンス。
その梅谷さんの身内(妹さん)が西麻布の「霞町 一(ぴん)」をやっているという情報をいただきました。本人も店に出ることがあるとか。
小石原はるかさんも母親が経営する西麻布の店(一つ星鮨屋 「真」と同じビル)を雑誌で紹介していましたから、この手の話はフードライターでは当たり前のことなのでしょうか。
しかし、身内が店をやっていて遠慮なくそれを取り上げるライター、もしくは間接的に他のライターに紹介させるという行為、いかがなものでしょうか。

関係している店を悪く言われたくないから他店の評価に手心を加える。または逆に無意識に他店に厳しくなる、など冷静に他店を評価できなくなるのは誰でもわかるはずです。
ビートたけしも「おすぎ」に対して、「コマーシャル料もらって特定の映画を宣伝している奴が映画評論なんか出来るか」といった問題提起をしていましたっけ。他人の映画をボロクソに批判する映画監督が、イマイチ説得力がないのも同じことです。
しかし、フード・グルメ業界にはこんなみっともないことが堂々とまかり通っていますから、このような常識や自浄作用が働かない、閉鎖的というか時代からかなり遅れた業界であると考えます。

飲食店ライターやレストラン批評なんて資質に関係なく誰でも出来ることは、マスヒロさんや犬養さん、オコチャマだけではなく、この友里やJ.C.オカザワ、そして数え切れないほどの自称ライターの存在で立派に証明できます。
つまり、ハードルが低いというか、レベルが低いというか、プロアマの差がまったくないというか。
そんないい加減な業界に「矜恃」を求めること自体が無意味なことなのかもしれません。

それでも私は声を大にして言いたい。そろそろ友里征耶に突っ込まれるような「みっともない行為」を封印したらどうか。タダ飯、タカリ、口利き料、ピンハネ、お車代、リベート、キックバックなどこの業界には自慢できない噂が蔓延しております。


2008年05月10日

今年になって訪問した店 短評編 4

オールアバウトのフレンチガイド、嶋啓祐氏がまたまたやってくれました。
読者の方からの情報で「エスクァイア 6月号」を購入、「モア・ザン・ビストロ特集」で「食通の著名人」へのアンケートがあるのですが、その95ページに注目です。
東京でお薦めの「モア・ザン・ビストロ」の店は? との問いかけに、嶋さん、恥ずかし気もなく自分が関係している「ビストロ マルセイユ」を挙げているんです。
自画自賛というか、関与してしまって冷静に判断できない店を公然と読者に勧めるこの「厚顔さ」に驚きです。しかも、関与をまったく気取らせないよう、最後に「・・・と聞きました」なんて書いています。
確か以前も自分が「雇われオーナー」だった「ビストロ ブルゴーニュ」を何食わぬ顔してお薦めしていましたっけ。
ホント、この人、矜恃のない人です。「エスクァイア マガジン ジャパン」の編集にはもうちょっと勉強してもらわないといけません。
嶋さんはそういう性質の人だという周知が出版業界になされていないのが残念です。

さて短評3つです。

こ笹寿し 銀座
ミシュラン掲載を拒否した鮨屋。お店でも拒否を確認してきましたから間違いないでしょう。ナレさんはそれでも「拒否は聞いていない」なんて言うんでしょうかね。
相変わらず満席です。しかも2回転。19時30分過ぎの入店でした。半年ぶりくらいの訪問でしたが、今回は煮切りが濃いというか、旨みが強すぎるような気がしました。店が変わったのか、自分の好みが変化したのか。好きな店の一つでしたが、今回はいつもと違った食後感でありました。

ローリーズ 赤坂
焼肉以外の牛を食べたいという連れの要望で数年ぶりの訪問です。結果から言うと、これなら「チャコ 六本木」へ行っておけば良かった。
スピニング トォー フォールド、もといスピニング サラダはサウザンが濃くて甘すぎです。(このつまらないギャグ、50歳以上のプロレスファンでないとわからないでしょう)
オープン当初の初訪問時、このスピニング中に女性スタッフの手が滑り、ボトルワインを倒されたことがありました。かなりテーブル上に流出しましたが、補填はありませんでしたっけ。
シュリンプカクテルは旨みなく臭みがあるだけ、クラムチャウダーも味に深みがまったくありませんでした。
そして「プライム リブ」。ローリーズカット(260グラム 骨付き)はまったく肉の旨みを感じませんでした。
だいたいテーブル横でカットする外人職人、ダブダブのコックコートなのか、袖口の生地が肉に何回も接触して衛生的に見えませんでした。
一番安いノンヴィンの赤ワイン(4800円)をボトルで頼んで支払いが4人で3万3000円チョイはCPかなり悪いと思います。

桃の木
知人たちからよい評判を聞いていなかったのですが、ランチ時は満席でした。夜も混んでいるようです。
しかしこの街場風の店構えで、アラカルト料理を昼夜用意していないのはいかがなものか。
いや正確には立派なアラカルトメニューはあるのですが、夜も予約客はコースしか頼めないのです。では誰が単品を頼めるかというと、予約しないでフリで入った客だけとか。
狭い店で混んでいますから、これでは実質「単品料理は出さない」と言っているようなものです。
ミシュランにはアラカルトの記述もありましたから、人気店になって勘違いしてしまったのか。いずれにしても、仕入れや手間を節約し、楽して儲けたい、といった意図が見え見えです。
4000円のランチは、この価格ならまずまずかなとも思いましたが、夜のコースを食べてみなければ評価は出来ないでしょう。


2008年05月09日

週刊現代とモウラ

本日発売の「週刊現代」に友里のコメントが載っております。
どうせ「ミシュランネタ」だろう、とすぐ思われるでしょうが、ホント、懲りずにまたミシュランです。
「衝撃事件 その後 続編」の特集5番目、28ページから30ページにかけての記事で、3ヶ所コメントしています。
昨年末から久々の「週現」登場です。できましたらご購入してお読みいただければ幸いです。

さて、「モウラ」にこんな和風ダイニングが「1つ星」かよ、思われる方も多い「万歴龍呼堂」をアップしています。
最近気がついたのですが、和食系の掲載ではコメントがつきにくいのかなと。今のところコメントゼロです。
「竹葉亭」もコメントがついていませんでしたが、「ロオジエ」など私のも入れて18もついていますから不思議です。
ぜひお立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/

2008年05月08日

GW明けの表参道ヒルズ

賞味期限は切れてしまったのでしょうか。GWの反動(本日発売の週刊文春によると、そのGWでも店内はパッとしなかったとか)を割り引いても、昨日の昼間のヒルズ内は寂しかった。
高級店に客はほとんど見かけません。もともと六本木も含めてこの手のヒルズ、観光客を目当てにしたコンセプトで造っていますから、高級店好きの客が訪問する地ではないのですが、店側はなぜ毎回こんな無駄な投資をするのか私には理解できません。

せめて3階の飲食店フロアは客がいるだろうとエスカレーターを上がっていったのですが、ほとんどの店がガラガラ。オープン当初行列だった高いラーメン屋も客は数人。スパイス&カレーの店も客がいなかった。多店舗展開の洋食屋は当初5000円前後のコースも用意していたと記憶していますが、2000円前後の料理に集約しても客入りは少ない。店前に立った女性スタッフが通りを行き来する訪問客に声をかけていたくらいです。大箱なサルヴァトーレもかなり空いておりました。
そんな中で一人勝ちなのが「やさい屋めい」。野菜をふんだんに使ったヘルシー膳が1500円近辺で数種用意されています。店内は女性が大半ですが、カウンター、テーブルと満席。ほとんどの席が2回転しているのです。
野菜ブーム、ヘルシー志向で人気なのでしょうが、同じフロアにヘルシーとはほど遠いラーメンがありますから、対比されてラーメン屋は今後も苦戦が免れないのではないかと考えます。
実際に食した感想ですが、1500円以上と一般のランチとしては高い値付けだからか、CPはさほど良いとは思えませんでした。
これなら先日紹介したトキアの野菜重視のビュッフェ店の方が遙かにお得であります。

2008年05月07日

言い訳が矛盾しているよ、関谷江里さん

「ぎをん か波羅」の見苦しい宣伝行為に突っ込みメールが殺到したのでしょうか。関谷江里さんが自身のブログで、それらしき「弁明」をされています。
まずは4/29付けの「少し述べます」をお読みください。
http://erisekiya.cocolog-nifty.com/kyototokyo/2008/04/index.html

はっきり「ぎをん か波羅」の宣伝行為についてと明示していないので、何の言い訳をしているのかわかりません。当然内容もそれを避けながらの弁明ですから難解で何が言いたいのかさっぱり?
要約すると、

「私は2枚舌です。ライターとして雑誌で書いている内容と、このブログの内容は違います。雑誌は編集者など上の意向で内容がコントロールされる。このブログは私が本気で言っていることばかりです」
となりますか。

文中では「公平な食評論」をしているなんて言っていないと開き直っていますが、「個人的志向(嗜好ではありません)で提灯記事を書いている」とも言っていないではないか。
偏りやバランス感覚のなさを認めながら、「ライターとしての信憑性がない」と言われることに反発する関谷さん。雑誌でのライター稼業では、出版社などの方針のもと、自分はただのパーツとして部品を提供しているだけと逃げを打っていますが、そんな「逃げ腰」でいいのでしょうか。
門上武司さんたちへ救いの手を求めているように見えてしまいます。

裏表、もしくは二面性を出すパフォーマーは世にいくらでも存在します。
たとえば、DJオズマ。グループのボーカルでは別名を名乗っています。
ベビーとヒール(覆面)の両役をするプロレスラーもいましたが、リングネームは変えていたはず。作家でもペンネームを使い分けていた人がいたと記憶しております。
つまり、「出版社への飛び火」を恐れて、雑誌のライターである関谷江里とブログの関谷江里は違うと詭弁を弄するならば、ブログは別の名前でやるのが筋ではないか。
週刊文春などでライターとして売れた名前をそのまま使って、自分のブログで報酬くれる店の「宣伝」をしまくっている行為は、モラルに反していないのか。
「ぎをん か波羅」のオーナーだって、雑誌ライターとしての関谷江里のネームバリューを利用したいからこそ、宣伝スタッフに雇い入れたのではないか。
別人だったら声もかけてくれないでしょう。
今更別人だと言い張っても、誰も認めてくれませんよ。

だいたい雑誌とブログの内容は「ヨイショ一辺倒」で違いあるとは思えません。唯一の違いは、雑誌では未だあからさまに「ぎをん か波羅」の宣伝をしていないだけ。
誰も公平な食評論を彼女に期待しているわけではないですが、抗議メールを送った方たちは、ライターと同じ名前でせっせと「店宣伝」に勤しむ関谷江里さんのスタンスを批判したんだと思います。

「食ライター」で生業をたてていこうと考えた瞬間に、誰でも彼女のようなスタンスになってしまうのでしょう。
過食のオコチャマ、元弟分だった麻生玲央氏、元ジバランの嶋啓祐氏なども同じ道を突き進んでおります。文字通り食ライターとして「食べて行く」には、偏りやバランス感覚など関係なく、店ヨイショに徹しきるしか今の日本には選択肢はないのかもしれません。
愚痴になりますが友里征耶は大赤字で貯蓄が減る一方、反面、他のヨイショライター(伊藤章良氏は露出が少なく本業があるので除外)は本業があるとは思えないのに毎日豪華に食べ歩いてヨイショ連発。
「さとなお」さんが誘惑に負けてスタンス変更した理由も少しは理解できるというものです。

2008年05月05日

キャラクターでも稼いでいるミシュラン

久々のミシュランネタであります。読者の方から教えていただきました。ミシュランがタイヤ関係やガイド本以外にも稼いでいるらしいという情報です。
なんと「ビバンダム」の大理石人形を21万円で発売許可、そして「ミシュラン コックコート」の販売にも許可を与えているようです。まずは以下のURLをご覧ください。

http://www.tokyosap.com/
http://www.uni-work.co.jp/cock/na5932/
http://www.michelin.co.jp/corporate/michelinman/goods/coat.html?keepThis=true&TB_iframe=true&height=360&width=500

公然と「ミシュラン」の商標やキャラクターを全面に出している販売ですから、ミシュランサイドにロイヤリティーが入る契約になっているのでしょう。
しかしここまでやりますか。星つけてもらって喜んでいる店をターゲットにしているんでしょうね。
ますます権威を落としてしまった暴挙と考えます。

2008年05月03日

今年になって訪問した店 短評編 3

船場吉兆の「料理の使い回し」がまたまた問題になっています。
再開前の話だとのことですが、この時点での発覚は致命的なダメージになるかもしれません。
しかし、揚げ物を揚げ直す、焼き物を再度焼く、なんて美味いはずありません。火が入りすぎるではないか。家庭でやっているような再利用に驚きました。
すべての飲食店で「使い回し」がないとは誰も思っていないでしょうが(特に廉価な店)、料亭や高額店での使い回しは信じられません。
揚げ物や焼き物でも再利用するということは、煮込みなんか簡単に出来るのではないかと心配してしまいます。

さて、今週も3店の短評です。

レストラン ひらまつ
好きな部類のレストランだったのですが、残念な食後感となりました。
こんなに軽い味付けだったか、と思う前菜の調理が続きました。
鳩とオマールは見た感じは現在の「ロオジエ」に近いと思われる調理でしたが、レベルは落ちるか。鴨フォアグラのキャベツ包みも昔よりかなり軽くなった気がしました。
逆に鴨のローストは塩がきつく、仔羊のラメルは玉葱の甘みの割に仔羊の風味が感じられなかった。
グラスシャンパンが2100円以上などワインも高いし、チーズの説明も満足に出来ないのにサービス料が15%。再訪する魅力はなくなりました。

とうふ屋 うかい
この店が「和食の1つ星」とは笑わせてくれるものです。
2000坪の敷地に普請が高いと思えない大仰な大箱建物。土産物専門の建て屋までありますから、京都は嵐山の観光客専門廉価和食みたいな雰囲気です。
道にはハイヤーやタクシー、運転手付きの自家用車が沢山駐車していましたが、こんな店で満足できるとしたら、「接待族」のレベルは低いとしか言いようがありません。
造りについてきた「混ぜ山葵」、JCオカザワではないですが、1つ星和食で出すものなのか。当然刺身の質もよくありません。
お椀の出汁も低レベル、ウリの豆水とうふも「松の葉昆布」などアミノ酸調味料入りの助っ人がついていました。
だいたいこんな大箱ファミレスみたいなところで、まともな出汁を引いた和食が提供できるはずがありません。物理的に無理であります。「うかい」の名の入った運搬車が都内を駆けめぐっていますから、セントラルキッチン式を採用しているのかも。
ここが1つ星なら、客単価1万円以上の和食屋はほとんど星がついてしまうはずです。

五空
西麻布のモツ鍋屋。結構盛況なようです。
自慢の餃子、数種のハーブを使用した秘伝の薬味とありますが、私には「葱とゆず胡椒」にしか感じません。
5000円する馬刺しも価格の割に美味しくなかった。
炙りモツ鍋はモツが噛み切れず、塩モツ鍋もどうってことない。
焼酎で節約しても一人1万2000円は食後感を考えると高かった。
再訪はしないでしょう。

2008年05月02日

「モウラ」更新しています

石油業界の考え方が理解できません。例の暫定税率、蔵出税だから期限が切れてもすぐに値は下がらないと3月末に言われていたのに、復活したら翌日から値上がってしまっております。
都合の悪いことは後回し、都合の良いことは最優先という、人の欲が丸見えの所行であります。ついでに値下げ前より高値になってしまっているのですから始末が悪い。
私も安いガソリンスタンドで4/30にイライラしながら並びましたが、この行列に並んだ人たち、次期衆院選で自民党に投票しないんではないでしょうか。
政府のスポークスマンである官房長官に首相本人、コメントするたびに他人事で人を食った発言だと気分を悪くする人は私だけではないでしょう。

さて、「モウラ」に「ロオジエ」をアップしております。シェフが交替してなんだかんだ言われたのも過去のこと。やはりグランメゾンでは人気、食後感とトップではないでしょうか。
ぜひお立ち寄りください。
5月5日(月)はサイト管理会社がお休みのため更新できません。休載になったわけではないのでお間違えのないようにお願いします。
次回の更新は、8日(木)になります。こんな店を1つ星にしていいのか、と問題提起したい和食屋であります。ご期待ください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/