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2006年12月30日

良いお年をお迎えください

今年も1年お世話になりました。御礼申し上げます。
自分のHP立ち上げ、ブログ新設と色々ありましたが、皆様のご支援のお陰でなんとか無事1年を過ごすことが出来ました。
実は今旅先なのですが、珍しいことに宿泊先にネット接続がないということがチェックインして初めてわかりました。ダイアルアップ接続も宿泊先の電話では出来ないようで、なんとかフォーマ経由で繋がった次第です。よって更新がなかなかできなかったことお詫び申し上げます。

「店評価ブログ」に「すずき」、「みのび」、「匠 斉藤」をアップしました。今年最後の店評価ですのでご覧いただければ幸いです。

それでは皆様、良いお年をお迎えください。


2006年12月25日

こんな狭量だからブログのネタにされるんだ、「しみづ」

先週金曜の20時15分、例の「しみづ」を訪問しました。この友里が店訪問日時を公開するの異例のことですが、主人の清水氏は私の顔を知っているので入店した瞬間からばれるのです。
食べ仲間の女性4人が年末の最後の週末に「しみづ」を予約していたのですが、一人キャンセルとなりまして私にお誘いがかかったのです。
「グルメバトル」にも書いた友里と清水氏の経緯と彼の性格から、私は行っても入店を断られる可能性があると躊躇したのですが、「そんなことないですよー」と皆が言うので挨拶方々出かけていったのです。
しかし、結果は予想通り。血相を変えた清水氏が「出て行ってくれ」を連発。「前回は空いていたのに『予約一杯』と断られたから今日は4名予約してあるのに」と言ったのですが、他に客さんが数名いらっしゃり主人のトーンが上がってきたので迷惑をかけても何だと思い諦めることにしました。
でも連れの3人は残って食べれたんです。普通この雰囲気だったら、友里を連れてきた予約客にも怒って出て行け、となると思うのですが、3人分の「売り上げ」が惜しかったんでしょう。
しかし、清水氏は大人の対応が出来ないものなのか。何も発端は友里が先に突っかかっていったのではありません。彼の方から粉かけてきたのに逃げるのなら、最初からしなければいい。マスヒロさん、古川さんも絶賛する鮨(私も珍しくここの鮨は褒めています)を「大人の対応」で食べさせて、友里をうならせると言った度量を見せられなかったのか。こんな狭量なにの、後先考えないで私に突っかかってくるから、またブログのネタにされてしまってみっともないことになってしまうんです。
「グルメバトル」を読まれていない方もいらっしゃるでしょうから、今年はじめにあったこの「しみづ事件」の経緯を簡単に述べます。

前述の通り、「しみづ」の鮨自体は肯定的に評価していたのですが、弟子の京都出店や修業先の「鶴八」をネガティヴに書いたのが気に入らなかったのか、いや、主人を「恰幅がいい」と書いたのを怒っていると読者から聞きましたが、その清水氏が今年はじめ、私の勤務先を突き止めて不在の時に手紙を置いていったのです。
客から貰ったんでしょう、「しみづ」に触れた私のQコラムを打ち出した紙の裏に鉛筆で殴り書きした手紙でして、これからして本当は礼儀知らず。「先生、どうも!!」とおちょくった書き出しではじまりました。
内容は、

こんな所に勤務しているのを知って「嬉しさのあまり」思わず手紙を書いてしまった。
自分の周りの同業者と一度ありがたい指導を受けに参りたい。
先日ある場所で見かけたが女性と一緒だったので声をかけなかったが無視したわけではない。

といったものでありました。要は、友里の居場所を突き止めた、いつでも仲間と押しかけることが出来るぞ、女性連れも目撃しているんだぞ、といった友里への「かまし」、悪く言えば「脅し」に近いものです。
先日ブログで取り上げた有名料理人からの「脅迫事件」でもお分かりのように、こんな事で引っ込む私ではありません。私は食べ仲間の女性たちとフランスやアメリカへワイナリー巡りやレストラン巡りの旅行をするくらいですから、女性連れの店訪問なんてぜんぜん珍しくありません。海外旅行だって、男は私ひとりの場合もあるんです。よって、こんな「かまし」、大谷浩己氏のような「ヘタレ」でない友里はすぐさま、昼の開店時刻にあわせて「しみづ」を訪問したのです。
友里の居場所を知って「嬉しい」と書いた清水氏。我々二人が入店した瞬間は気がつかなかったようで、店内は客一人もおらず、女性が席を引いて座るように誘導してくれました。その時はじめて私の顔に気がついたのでしょう。顔色が変わってうつむき加減になり、小さな声で「予約が一杯なので帰ってください」と言い出したのです。なにやら変なノートまで取り出し、「予約一杯」を連発。でも目を合わせません。女性スタッフが席を引いたのですから、本当は予約一杯でないのはわかっていたのですが、「嬉しいというからわざわざ食べに来たのに残念だ。外で待機して予約客が来て一杯になるか確認するようなことはしないよ」と言って諦めて別の鮨屋へ行ったのです。この間、清水氏はうつむいて目を合わせませんでしたが、弟子の松本氏はキッと正面向いて厳しい顔をしていました。結構いい根性しています。
これには後日談がありまして、私が店を出たすぐ後、11:45分ころに、読者が「飛び込み」で訪問してしっかり食べることができたそうなのです。偶然メールでしりました。それによると、しっかり常連客に「友里に一発かました」とか言っていたそうな。でもこれは「一発かまされた」と言うのではないでしょうか。
手書きの手紙という証拠をしっかり残すほど脇の甘い清水氏。自分から粉かけた相手が訪問してきたのに逃げ打つなんて失礼ではないですか。体は大きいけど気は小さそうな人だ。とこんな経緯を「グルメバトル」で公開したので、今回はしっかり前向いて「予約一杯」と言わずに「出て行ってくれ」一本に絞ったのでしょう。
客が店を選ぶように店も客を選ぶ権利があるので、私の入店を拒否することは出来るでしょう。でも、自分から「かまし」の手紙を送っておきながら、後は「逃げっぱなし」ではみっともなくありませんか。それならば、最初から「変な手紙」を持ってこなければいいんです。「しみづ」とは違ってかなり厳しく書いたある店の主人、友里と気がついたようですが普通に対応してくれたことがあります。ちょっと造りのタネがレベルアップしたようでしたが。
それが店主の度量ってもんでしょう。ますます清水氏は「男を下げた」と私は思います。
「かまし」の手紙を送ったら、友里がビビると安易に考えての行動だったと思うのですが、あらゆる場合を想定して対応策を練らなければならないという事を考えていなかった清水氏。

最後に、舌は信用できませんがそれ以外は信用できる方に「しみづ」へ行って、清水氏に友里評を聞きだしてもらったことを本邦初公開します。
清水氏曰く、「あの人の言っていることは8割方正しいんですが、そのとおりにしたら『儲からない』んですよね」
私だけ帰して、気持ちよく連れの3人を受け入れた彼の人となりがわかるというものです。
でもここまで書いたら、もう絶対に「しみづ」の鮨を食べることは出来ないでしょうね。
最近は美味しい鮨屋が色々できていますから、「しみづ」の代用は他にいくらでもあるでしょう。
「しみづの手紙書き逃げ」事件の顛末でした。

2006年12月23日

店評価ブログ、更新しました

店評価ブログに、「一即夛」、「ドン チッチョ」、「割烹 室井」の3店を加えました。
お読みいただければ幸いです。

2006年12月22日

下手な反論で語るに落ちた、J.C.オカザワ

いやー、こまめにチェックしているんですね、JCオカザワ。松嶋シェフのチューブ山葵使用を取り上げたブログに関して、「友里はまた勇み足」とすぐさま勝手に持論を展開して反論してきましたが、両方を読み比べていただけれ彼の矛盾がお分かりいただけるはずです。
「本山葵」は脂っこいものに合わないと自覚しているなら、なぜ、数千円の寿司屋で「本山葵」を求めるのか。この価格の店で扱うマグロは高額鮨屋の質では当然なく、特に中トロ、トロは脂っぽい。地中海だかの「蓄養物」を扱っている場合もありますから脂も多すぎるでしょう。また、他のタネも、当然「天然」は扱えず「養殖物」が主体ですからこれまた高額鮨屋より「脂っぽい」はず。
ね、完全に自己破綻していますでしょ。脂っぽいタネしかない数千円の寿司屋で「本山葵」を要求するのは意味がないんです。
私は確かにデパ地下の刺身にチューブ山葵を使っているといっていますが、それはそれで充分だからであります。誰かさんと違って、添加物が大量に入っているのに気がつかずに「美味しい」と絶賛しているわけではありません。このレベルでは必要にして充分だと考えているだけです。

また、JCは、「化学調味料」に関しても、ラーメンなど汁物限定しか認めないとエクスキューズしていますが、みなさん、ぜひ「グルメバトル」の「桃花林」のところを読み返してください。立ち読みでもかまいません。JCが絶賛して掲載を決めた中国料理店です。
しっかり汁物以外の料理を食べているんですよ、JCは。この店の料理はある程度の舌をお持ちの方ならすぐわかるほど、ほとんどの料理に「化学調味料」を使いすぎています。店関係者も認めているのを友里征耶は漏れ聞いているくらいです。
後で「喉が渇いた」とことを「味付けがしょっぱすぎたから」と書いていますが、それは大量に「化学調味料」を「気がつかず摂取」したからなんですね。語るに落ちるとはこの事を言うのでしょう。

しかし私もお世話になっていたQ事務所。先日も3日にわたってJCの友里征耶批判の掲載を許可し、今回もすばやく掲載。
私の時は、「もう辞めましょ」と古川修さんへの反論やJCからの回答の掲載を拒否したんですけど、方針を変更したのでしょうか。
AKIKOさん、伊藤章良さんなどダイレクトにクレームが来て対応に苦労したそうで、「さとなお」さんの純粋な読者からのクレーム対処も大変だったと聞いたことがあります。古川さんもお怒りになったのかもしれません。
私は批判されて反論はしますが、掲載やめろとかクレームつけることをしないと公言しております。
要は、クレームつけてくる相手への批判掲載には敏感に、気にしない相手にはまったく掲載オッケーというダブルスタンダードに徹しているのでしょう。
円満退社だと思っていたのですが、それとも「友里だけは例外で何回も批判して良し」の方針なのかもしれません。
今後もブログのネタになります。JCだけではなく、ぜひ思い込みの激しい突っ込みどころ満載、料理人や生産者の口上垂れ流しヨイショ副業ライターの古川修さんにも批判していただきたいと思います。

2006年12月19日

「東京いい店うまい店」は使えない 1

拙著「グルメバトル」とほとんど同時期に2007〜2008年版を出版した「東京いい店うまい店」。飲食店ランク付け本としての歴史は40年とかなり古い本であります。当初から執筆人の覆面制を強調した「匿名取材」をウリにしています。顔が割れた取材では、一般客の目線を確保できないと巻頭で宣言していますが、果たして内容は一般客、一般読者にとって為になる、使い勝手の良い本なのでしょうか。
答えはノー。私は毎回購入しておりますが、食に造詣の深い著名ライターを含めて40人ほどの探偵が一夜漬けでない知見を披露していると自慢していますが、私に言わせると「ガイドでもなく店評価でもない中途半端な本」でしかない。
1967年から続いているのですから正に「継続は力なり」でしょうが、その継続に敬意を払いながらも昔ながらの(愛)読者としていくつかの問題点を挙げて改善を提案したいと思います。

今日はまず評価とコメントが矛盾しているという点について。以前も問題にしたことがありますが、この本は味、値段、サービスの3項目に関して、2つ星から5つ星までの4段階評価をしております。味に関していえば3つ星から5つ星の3段階。つまり、最低の味の店が3つ、最高の味の店が5つ星の評価であります。
味が3つ星の店は、取り上げた店の中で最低ランクに位置するわけでして、その中には「小十」、「キオラ」とちょっと首を捻るものがあります。反対に5つ星店には「ブノワ」、「かどわき」、「京星」などが挙げられております。
味わいの感想は人それぞれですから、こんな評価の本があってもいいのでしょうが、問題はそのコメントであります。読者としては、3つ星の店は、料理のどこが良くないのか、どういう点が評価できないのか、当然期待するのですが、この本は昔からまったくその説明をしておりません。どの店のコメントもよく言えば前向き、はっきりいえば無難な応援文に終始。星のランクを見ず、コメントを読んだだけでは3つか5つかまったく判断できない内容なのです。最低ランクの店を褒めまくって読者に何を伝えたいのか。
どういう理由で最低ランクにしたか、最高ランクにしたかを公開しない評価本なんて、信じられるでしょうか。評価基準を明確せず、問題点をまったく記していない「自称 評価本」。まったく使い道がない本と言私は考えます。
大手出版社がこんな「緩いガイド本」を隔年で出し続けて読者は何も文句を言わないものなのか、私は不思議でなりません。
まじめに批評しているのですが、こんな事を書いてしまうと「文藝春秋社」系列の雑誌からのオファーはまったく来なくなるでしょうか。度量を期待してオファーを待つのはむなしいものです。

2006年12月17日

店評価ブログ 更新しました

まず最初にお知らせすることがあります。先日久々に似非アドレスが届いたとコラムで取り上げました。実際過去にも数多く偽アドレスのメールが届いていたのですが、今回のフランスの飲食関係に従事する方からのメールは何らかのテクニカルな問題で返信が届かなかっただけのようでした。私のブログを見て再びお頼りをいただき、その後はメールで何回かやり取りさせていただきました。ここに、その方の名誉のためにあらためて報告させていただきます。
また、偽メール対策では、怪しいアドレスに対して「後からお返事します」といった決まった文言だけを打って、その結果を待って正式に返事を書いてはどうか、とのお知恵を読者からいただきました。今後の対策とさせていただきたく、御礼申し上げます。

さて「店評価ブログ」に、「津之守坂 よねやま」、「リストランテ カシーナ カナミッラ」、「銀座 南漢亭」
について述べた「日刊 ゲンダイ」の原稿をアップしました。
お暇なときにお立ち寄りください。

2006年12月14日

匿名でもいいから返事を受け取ってよ

ここのところ来なかったのですが、数日前久々に偽アドレスというか返事を出しても跳ね返ってくるアドレスの方から批判メールをいただきました。
フランス在住のフードビジネスに関わっている方だそうですが、アルページュに対する私の認識不足(肉料理も出している)、340ユーロの食事は決して高くは感じない、店の欠点をあら捜ししているようで楽しく食べているように見えない、多くの料理人やサービススタッフは一所懸命働いている、といったご指摘でありました。
結構シビアな内容のメールでしたので、すぐさまお返事を書いたのですがその方のアドレスがホットメールだったのです。食の業界関係者なので匿名希望とのことでしたが、果たしてメールが届くのか少し不安でありました。
かなり時間をかけて私の考えなどのメールを造ったのですが、予想通り返信は跳ね返ってきてしまったのです。無駄な時間を使ってしまいました。
いただいたメールは見落とさない限りお返事を書くのをモットーにしている友里。ハンドルネームやペンネーム、まったく記述のない匿名希望の方、そして本名と色々な方がいらっしゃいます。友里なんてどこの誰だかわからない奴へ初めてメールうつのに、本名を名乗っていただきたいとは申しません。HNでも匿名でも構わないのですが、せめて返事は受け取っていただきたいと思うのです。
ご批判、ご指摘のメールに偽アドレスがあるのですが、ご本人も友里がどう反応するか見てみたくないのでしょうか。言いっぱなしでは、ストレス解消にもならないと思います。ディスカッションをしようと申しているわけではないですが、せっかく返事を書いたのですから斜め読みでも目を通していただきたいというのが本音であります。
暇だ暇だと自虐ネタにしていますが、それでも返事が空振りに終わったときの疲労感はかなりのものです。怪しそうなアドレスには返事を書かないという手もありますが、万が一そうでなかったら、わざわざ送ったのに返事が来なくて無礼だと古川修さんが文句いっていたように、鬼の首とったとばかりに批判されてしまいます。よって、無駄を承知ですべてにお返事を書いているのが現状であります。
先日「もうこんな活動はやめろ」と脅迫してきた料理人がいましたが、友里の活動を封じるのは簡単。
アンチ友里の料理人など店関係者が偽アドレスでメールを打ちまくれば、友里はその対応に追われて外食する時間がなくなるというものです。
家族を人質にとるような「脅迫」ではなくても、ちょっと頭を使えば他に色々と方策はあるんですね。

2006年12月12日

フレンチには本山葵はむいていないらしい

昨晩放送されたミシュラン関連のTVを見ましたか。私は睡魔に襲われて途中で寝てしまいまして、ミシュラン元調査員やパッサールのインタビューくらいまでしか記憶にありません。
意外に感じたのが、ミシュラン調査員の店調査方法です。90数パーセント、一人で入店するという話はホントかいな、と思ってしまいました。男一人でのフレンチは、日本だけではなくフランスでも怪しく思われるのではないか。不自然です。メモとらないのはわかりますが、一人では頼む料理も限られていて一回では判断できないのではないか。良いと判断したら、続けて他の調査員が訪問するそうですが、明確な判定基準があるとはどうしても思えません。
星をつけると決定した後に、ミシュラン調査員の身分証明書を見せるというのも理解できない。その時点でその調査員は「覆面」ではなくなってしまうからです。こんなことをしたら、どんどん顔がばれていくではありませんか。本場のミシュランは、我々が思っているほど厳格で覆面性を保っているものではなく、ある程度店側と「予定調和」の状態にあるのかもしれません。
またパッサールの最近の料理、野菜と魚だけで数万円払うのはちょっと躊躇します。私は肉も出していた時期にしか行った事がないのですが、価格もそんなベラボーに高くはなかたっと記憶しております。

さて、その番組とは違ったのですが、「ケイズ パッション」の松嶋シェフが出ていた番組での事です。
彼のスペシャリテに、牛肉のミルフィーユのようなものがあります。今春、フォーシーズンズで催されたフェアで私は食べた事があるのですが、アクセントとなる調味料に「山葵」を使っておりました。
その山葵ですが、松嶋シェフは「本山葵では駄目、チューブ山葵が最適である」と言っていたのです。
JCやマスヒロさんのように、何でもかんでも「本山葵」を連発する人には考えられない発言でしょうか。
要はケースバイケース、その食材や調理にあった調味料を使用するべきだと言う事でしょう。
軽自動車やトラックに「ポテンザ」を履かせても意味がないと私は例えた事があります。バイアスタイヤで充分だと。
廉価なスシやフレンチも、練りやチューブの方が合う可能性があるということです。
「山葵」だけホンモノを要求するJCやマスヒロさんが、化学調味料の大量添加に寛大、もしくは気がつかないのが不思議であります。本来、「本山葵」に拘るほどの舌の持つ主なら、手抜きを助ける「まがい調味料」の使用も糾弾するべきでありましょう。
なぜ、「本山葵」だけあれこれ言うのか。彼らのお気に入りの店でも、かなり化学調味料を使用しているところがあります。「本山葵」はわかるけど「化学調味料」の大量使用はわからない、というのでは彼らの舌への信頼度は落ちるというものです。

2006年12月09日

店評価ブログ、更新しました

イタリアンの「トラットリア トルナヴェント」、鮨の「ほかけ」、そして同じくイタリアンの「フレーゴリ」のコメントを「店評価ブログ」に載せました。よろしくお願いします。

2006年12月08日

今秋のキノコ料理の総括

皆さんはこの秋、キノコ料理を堪能されたでしょうか。私はこの時期2回ほどキノコ料理とはあまり関係ない所へ出張してしまったので食べる機会が少なくなりましたが、それでも何回か楽しむことが出来ました。

まずはキノコの王様、マツタケ。去年よりは採れたとのことですが、本命「丹波もの」の収穫時期に雨が続いてかなり影響があったそうです。何店かでマツタケを食する機会がありましたが、やはり大ぶりの丹波を出す「京味」はこの時期かなり混みあっていました。元々客単価が高い店が丹波物を出す時期は更に高くなりますから経費族が多くなっているのでしょうか。友里の言うところの「味のわからない」人たちが味わえ「味のわかる」自腹客が食べにくいという矛盾に疑問であります。もっと沢山採れて自腹族にも丹波のマツタケを解放してもらいたいと思いますが、そうなると希少価値はなくなりますね。
マツタケで客を呼べるのでしょうか、年々マツタケの終わりの時期が遅くなってきています。巷では9月から出回っていますが、和食屋で11月でも出すところがありましたから驚きました。

私の好きなキノコにポルチーニがあります。ポルチーニといえばやはりイタリアンでしょうか。
まずは昼に手打ちパスタで有名な「トルッキオ」へ。ところがこの日は入荷がないとのことで肩透かし。悔しい気持ちで食べたからか、山鳩のラグーのパスタはあまり美味しく感じませんでした。
フレンチではポルチーニをセップと言いますが、今年は雑誌で紹介されていた「トトキ」へ。丸ごとローストが美味しそうな写真を見ての訪問です。丸ごとのローストでソースも美味しい。しかしこれが5600円ですから高すぎです。確かに大きさ、形と良かったですが、仕入れの市場価格がだいたいわかるだけに「いい商売している」といった感じです。技術料といってしまえばそれまでですけど。
また、エスカルゴのグラタンを傘のところにつめたジャンボマッシュルームもまずまずのお味。これまた4300円でしたが、何と言ってもこの店のいけないところはワインの高い値付けであります。グラスシャンパーニュが1900円、最安値のグラスでも白が1500円、赤が1300円とこれはやり過ぎってものです。カウンターなのにサービス料も10%取りますから昼にちょっとアラカルトでつまんで飲んだだけで1万5千円を超えてしまうのはいかがなものか。料理は悪くないですが価格が高すぎです。

「トルナヴェント」ではポルチーニのソテーとパスタを食べました。ポルチーニは大きさも充分で立派。価格も3千円以下だったと記憶していますからまずまずです。結構美味しかった。
しかし、次の訪問で調子に乗って頼んだ白トリュフはイマイチでした。この手の店では回転が悪いのでしょう。白トリュフの「命」である「香り」の弱さにかなり落胆してしまいました。裕福な常連がついた高額店でない限り、常時白トリュフを用意するのは無理というものです。その店で食べたいという客からの要求で都度仕入れた方がいいと思います。
実際今年初めて、一般人(料理の腕はセミプロですが)のお宅で白トリュフをご馳走になりました。その日の為に60グラム(量が少ないので割高で6万円くらい)を業者から入れたそうですが、香りははるかに強く良かったです。一般人でも都度仕入れられるのですから、店ならばより安く都度仕入れることは簡単だと思います。

最後にあまりに高すぎるキノコ料理の話です。雑誌で紹介されていた「割烹 室井」。秋のシーズンには採ってきた多種のキノコをメインにしたコースを出すという触れ込みです。ついつい健康にも良いしと深く調査しないで行ってしまった友里が甘かった。雑誌のキノココース2万5千円からという書き込みを見逃していたのです。
次から次へと出てくる覚え切れない多種のキノコを使った料理は、一言で言えば「家庭料理の延長線上の創作もの」。カワハギの刺身やフグのぶつきりがわずかに出ましたが、「造り」というほどのものではありません。キノコの土瓶蒸はありましたが、「お椀」と呼べるようなものは出ません。ホウレンソウのお浸し、オカラ、キノコの酢の物・白和え・パスタ、リゾット、牛カツなど高額割烹といえる料理ではない創作料理に終始しまして支払いがなんと「3万5千円」前後。これはあまりに高いというものです。
店主やスタッフが週末に出かけて採ってきたキノコが主体ですが、これだけの支払いに疑問を持つ客は私だけのようです。この店は自腹族は眼中にないのでしょう。カウンターに灰皿常備でして、同伴カップル、業界人、個室の接待族がほとんど。当然経費族ですね。しっかりみんな領収書をもらっておりました。味のわからない同伴カップルや業界人には〆にパスタ、リゾット、カレーを出す和食屋が受けるのかもしれませんが、一人3万5千円出すなら東京の最高峰の和食が食べられるというものです。
「京味」、「吉兆 西洋銀座」、「と村」では、マツタケなど超高額食材のない時期ならこの支払いで充分楽しめるからでです。
これらの高額有名店と同じ支払いでありながら、調理の内容は格段の差がある「室井」。1万5千円のコースもあるようですが、スタッフや店主は内容が全然違うと「お任せ」の2万5千円をすすめてきます。
私の持論でありますが、客層に同伴カップルや業界人の割合が多い店にCP良く美味しい店なし、は健在でありました。

2006年12月04日

文句言うなら本くらい読んで来い

つい最近、私と膝詰めて話し合いたいという料理人と、中立の立場であるその店の常連(私の知人でもありますが)の立会いのもと深夜話し合いを持ちました。
特定されることを避けるため、店名やジャンルは敢えて書きませんが、マスコミにも頻繁に登場する人気料理人。どうせクレームだろうとは予想していたのですが、彼の話はまったく私の想定外のものでした。

彼の主張を簡単に記してみましょう。
私の本やブログは読んだことない、と前置きしておきながら、「私の周りには『友里征耶はどんな奴だ』と探っている仲間がたくさん居る。落合さんの誕生パーティーには150人も集まるんだ。あなたは・・・(具体名)に住んでいますね。子供を含めて家族の顔も知っている。こんな事を続けていたら、お子さんがどうなると思っているんだ。料理人は色々いるんだ。子供に何をされるか心配なら、まず謝って今後こんな活動をするのを辞めることだ」

おいおい、こんな事、第三者の立会いの前で言ってしまって大丈夫なのか、と私はまず彼の脇の甘さに驚きました。どう聞いても、子供に危害を加えられたくなかったら謝って引退しろ、という立派な「脅迫」であります。証人になりえる立会人の前で堂々と非合法に脅すその神経というか非常識に驚きましたが、それと共に呆れたのが「本やブログを読んだことない」とのフレーズです。
私の書いたものを読みもしないでよく文句言ってくるな、と。店の事をネガティヴに書かれているとの常連からの情報で頭に来てコンタクトしてきたそうですが、これってありか。
文句つけるなら、せめてその部分だけでも最低読んでくるべきではないか。友里征耶が店で食べないで本やブログで評価するようなもんではないか。そんなことしたら、烈火のごとく怒るだろうに。
本くらい立ち読みしてでも、私のスタンスや性格を理解していたならば、乗り込んできてこんな恥かかされなかったと思うんです。威勢よく脅したはいいが、私の反撃で尻つぼみになって黙り込んでしまったからです。
また、勝手に名前使われた「ベットラ」の落合務さんにも迷惑がかかるというもの。落合さんまで私の家族に対する脅迫に加わっているようにも受け取れる発言内容だったからです。まさか、レトルトでも儲けて絶好調のあの落合さんが現状の生活捨ててまで、売れない友里への「脅迫」に加わるとは思えません。

「グルメバトル」に書いてありますが、料理人は自分のバックに大勢いるんだということを示して圧力をかけたがるようです。「しみづ」の清水氏もそんなことを私向けの自筆の手紙に書いてありました。立会人の前、自筆の手紙と、どうやら料理人は証拠を残すことに無頓着のようです。

私の写真をグループ店内に張って何時来てもわかるように手配していると電話で言っていたので、「盗撮ではないか」と迫ると、「友里さんが偶然店前を通り過ぎたとき、雑誌社が取材で店構えを撮った写真に写ったので貰っただけ」となんとも子供じみた言い訳をしてきました。「そんな写真なら私の顔がはっきり判るはずがない、見せてみろ」、「なぜ住んでいるところを知っている。住所なんか教えていないぞ。お宅の店は客を尾行するのか」、「子供の事を出して脅すのは立派な刑法で言う『脅迫罪』が成り立つことを知っていて発言しているんだな」、「私の個人情報を他の料理人に漏らしているようだが、それは営業上知りえた情報なので『個人情報の漏洩』になり店の信用問題になるぞ」と迫ったら、ダンマリを決め込んでしまいました。反論できません。もう少し、社会通念を備えてから、マスコミに登場すべきではないでしょうか。

なぜ彼は高飛車に脅してきたのか、彼の口からやっと訳がわかりました。以前も店を批判したライターを呼びつけて謝罪を勝ち取ったそうなのです。
本人が自慢して言っていたのですが、あの「大谷浩己」さんを呼び出して一発かまして〆上げたとか。それに味しめて、私に談判して謝罪させようとしたのでしょうが、彼に尻尾を巻いた大谷浩己さんほど私はヤワではなかったということです。
しかし、髭生やして体も態度もデカい大谷さんですが、呼びつけられて尻尾を巻いたとは情けない。
ここでやっと私は長年抱いていた疑問が解けたのです。
「東京最高のレストラン」、大谷さんが仕切っている役に立たない似非評価のガイド本ですが、いつの間にかこの料理人の店を掲載しなくなってしまっていたのです。埋没どころか今でも超人気店でマスコミに頻繁に登場しているのに不思議だったんですが、大谷さんが締め上げられて触れなくなったんですね。これほど大谷さんが「ヘタレ」で、そして出版社も逃げ腰の会社だとは思いませんでした。大谷さんにしては珍しくかなり厳しくこの店を批判していたのですが、締め上げられて自分の発言を封印してしまったようです。

アンチ友里征耶の方々は、この経緯は友里の一方的なもので信じられないと言うでしょう。事実をそのまま書いたのですが、話し合いの最後でもし私に言いたいこと、また反論があるなら、いつでも原文そのままブログに掲載するとその料理人へ通達しております。私が握りつすことを心配するなら、立会人を通して提出してくれ、とも言ってあります。でも2週間ほど経過しましたが、未だその申し出はありません。

現在、料理人の店経営者は全面的に彼の言動に対して謝罪されていますので、今の状態に変化がない限り、今後も店や料理人の実名を公表することはありません。
しかし私は言いたい。文句つけるなら、せめて私が書いたものをじっくり読んで来い、と。私が食べずに書いたら怒るでしょ。
また、彼らの言い分に「勝手に悪く書かれた」というものがあります。マスコミやヨイショライターの持ち上げで勘違いしてしまった典型的な発想です。
一般読者は、自分たちの了解なく勝手に「べた褒め」された記事内容を金払って読まされている現状をご存知ではない。ヨイショライターや雑誌社に、読者は「料理人や店との癒着」、「不必要なヨイショ」、「べた褒め」、「過大評価」を許してはいないのです。
彼らが、勝手に「褒められた」ことは容認し、勝手に「悪く書かれた」ことだけに怒るのは「いいところ取り」ではないか。勝手に書かれるのが嫌ならば、べた褒め、辛口に関係なく拒否するべきでしょう。私はマスコミに露出していない店、取材を拒否している店については入店してもコメントはしていません。料理人はもう少し相手のことを、住所や家族など個人情報ではなく、主張やスタンスの調査をして勉強してから文句なり脅すなりしてきてもらいたいものです。

2006年12月02日

店評価を追加しました

日刊ゲンダイに先週掲載された3店、「伊勢廣 京橋本店」、「六本木 浜藤」、「メゾン ド ウメモト 上海」をアップしました。お暇なときに立ち寄ってください。

2006年12月01日

上海蟹をあの新世界菜館で

今年もあと1ヶ月になってしまいました。歳をとるにつれて加速度的に1年の経過を早く感じるようになりました。
小山薫堂さんが言っている「一食入魂」、残された食事回数は有限なのですからその考え方は否定いたしません。私も段々とそんな意識をするようになってきました。だからといって、彼が無駄な店へ繰り返し訪問し店をヨイショして訪問自慢するのはいかがなものか。限られた回数なのですから、本当に良い店だけに行きたいならもっと厳選するべきでしょう。私には「良い顔」ができる店、彼にとって「居心地」の良い大事にしてくれる店だけを選んでいるとしか思えません。売れ出してから急激に食べまくっているのでしょうが、いかんせん土台ができていない。業界人、文化人共通ともいえる「ホントは味がわからない」人。自分だけ無駄な店へ行っているならいいですが、それを一般読者に宣伝してしまって混乱させているのですから罪作りです。

さて、秋から冬にかけて楽しみな食材がどんどん登場してきました。キノコ、蟹、ジビエ、フグなどなど。皆さんはもう食べられましたでしょうか。
「グルメバトル」出版のため食べまくった夏の反動からか、財政逼迫もありますが私の外食ペースが低下してしまい、今秋、私はこれらの食材をはあまり楽しむことは出来ませんでした。(フグや蟹はまだシーズンが残っていますけど)
そんななか、元々あまり好きではない「上海蟹」、今年は「ウメモト」で食べたくらいだったのですが、先日初めてある会の主催でこの「新世界菜館」へ行ってきました。この店は上海蟹の日本への流通の元締めで、自店で独自に紹興酒も輸入していると言われている有名店であります。比較的リーズナブルに食べられると言うことでも有名なようですね。
流通のおおもとですから、さぞや美味しい上海蟹が食べれると期待して訪問した友里だったのですが、またもやその甘い期待を裏切られる結果となりました。
HPやその店外観をみると、上海蟹以外、つまり他の中国料理を期待する人がそうは居るとは思えません。なんとなく垢抜けないんです。個人客より宴会を重視する営業も気になります。
さて着席すると目の前に活きた上海蟹が人数分置いてあるではないですか。自分の食べたい蟹を選んで名札を客に付けさすパフォーマンスなのですが、意味があるのか。すべての蟹を手にとって比べることが出来るはずがありませんし、第一手にとっても一般客はわからないでしょう。無駄な儀式だと考えます。
肝心のお料理。最初に出てきた旬の8種の冷菜で期待は萎んでしまいました。トマト、タケノコ、クラゲ、海老、鮎などですが、レベル的には中華弁当のおかず並。安い中華おせちを食べたようなもので、ぜんぜん美味しくありません。上海蟹ミソとフカヒレのうま煮も、旨みではなく甘いだけ。ミソの旨みをまったく感じません。
メインである上海蟹の姿蒸もどうってことないもの。大きさも期待しほど大きくなく、これなら「ウメモト」の修業先、「シェフス」の方が上でしょう。前々から疑問なのですが、ミソやコは別にしてこの上海蟹の身は本当に美味しいものなのかどうか。小さいものですからじっくり味わうことも出来ません。毛蟹や松葉蟹のように身に旨みがあるのかどうか。昨年夏、読者に教えられて福臨門で「黄油蟹」を食べましたが、鮮度の問題か期待が大きすぎたからか、珍しさもあり上海蟹よりは楽しめましたがそれほど美味とは感じませんでした。
銀杏と地鶏の炒め物、白菜とシイタケのステーキ、特製流麺など化学調味料に頼りきっていない調理のようでしたが街場の中華と大差ない食後感。最後の杏仁豆腐が一番印象に残りました。
はっきり言って私的には再訪はあり得ない店。食材的にも今年の上海蟹はこれで打ち止めとします。
でもにぎわっているんですから不思議です。